イスラボニータ惨敗はルメール騎手が「絶好調過ぎた」から!? 改めて実感させられた競馬の難しさと「包囲網」の恐ろしさ
例えば、デビューから圧倒的な強さで3連勝を飾り、今年の皐月賞で69年ぶりの制覇が期待された岩田康誠騎手とファンディーナだったが、ダンビュライトに騎乗した武豊騎手の厳しいマークに遭い馬群に沈んだことは記憶に新しい。
つまり、「人」であろうと「馬」であろうと突出した活躍をすることによって、周囲の”包囲網”は必然的に強化されるということだ。競馬に限らず、これこそが競争社会の摂理といえるのかもしれない。
あまりにも出過ぎた杭は、周囲のライバルたちによって容赦なく打たれるということなのだろう。
言葉を選ばなければ、普通の1番人気馬に過ぎなかったイスラボニータにとって、今回は必要以上に不運な結果だったように思える。仮にルメール騎手に前人未到の4週連続G1制覇が懸かっていなければ、もう少しスムーズなレースができていたのかもしれないと考えると、やはり気の毒だ。
ただ、そういった面も競馬の魅力といえる。我々ファンも乗れている騎手を重視することは大事だが、単純に長いものに巻かれてばかりでは、美味しい馬券は当てられないということなのだろう。