【札幌2歳S(G3)予想】ガイアメンテは黙って切り!持ち時計重視で浮上した穴馬3頭で万馬券を狙う

 今回は札幌開催の最後を飾る2歳重賞、札幌2歳S(G3)を予想していく。

 まず、先週の振り返り。新潟2歳S(G3)だが「△」アスコリピチェーノが1番人気に応えて勝利、3着に「◎」のクリーンエアが来たものの、2着馬はノーマーク。逃げ馬が残る展開にならないだろうと踏んだのだが、ものの見事に残ってしまった。

 キーンランドC(G3)は走っている最中に芝が剥がれて飛んでいくレベルの重馬場。「△」ナムラクレアがやはり来たという感じで1着。2着に「○」のシナモンスティックが来たまでは良かったが、3着がノーマークのトウシンマカオ。この馬もここのところ「消すと来る」相性の良くない馬になりつつある。

 では気持ちを切り替えて、今週の予想に入ろう。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくところだが、新潟や函館でも書いたがこの時期の2歳馬にそれほど多くのローテーションがあるわけではない。

新馬戦 17頭
未勝利戦、コスモス賞(OP) 各5頭
クローバー賞(OP) 3頭

 となっている。

 思ったより未勝利からの参戦での好走が少なく、新馬かオープン戦かを使っての臨戦がほとんどだ。

 続いて人気順の成績を見ていこう。

1番人気 3-1-2-4
2番人気 3-0-1-6
3番人気 0-1-0-9
4~6番人気 4-6-3-17
7~9番人気 0-0-4-26
10番人気以下 0-2-0-40

 となっている。

 1番人気はある程度アテにできそうだが、2番人気と3番人気はアテにしづらい。近5年に絞っても1番人気は4頭来ているので「押し出された」1番人気でなければ軸に考えても良さそうだ。

 過去10年で見ると10番人気以下も激走例があるものの、基本的には中穴程度の馬が人気馬に割り込んで決着というケースが多い。極端な穴狙いは厳しいかもしれない。

 これを踏まえて「◎」は、7番ギャンブルルームとする。

 前走は6月阪神の芝1800mで行われた新馬戦。7頭立ての少頭数で超スロー。最後の直線上がり3ハロン最速となる33.7秒の鬼脚を使い、2着馬に5馬身差をつけて圧勝した。

 近親に阪神牝馬特別(現阪神牝馬S・G2)やマイラーズC(G2)を勝ちながら非業の死を遂げたエガオヲミセテや高松宮記念(G1)を勝ったオレハマッテルゼがいる活気のある血統背景を持つ。

 芝1800mで1分48秒台の勝ちタイムは優秀。また、ほぼ最後方からの追い込みで突き抜けたことも、ポテンシャルの高さを物語っている。札幌2歳Sは逃げ・先行が決まりにくい傾向があり、そういう意味でも、追い込みだけでこの勝ち方はレース傾向に合致する。

「○」は10番ロジルーラーを挙げる。

 前走は7月福島の芝1800mで行われた未勝利戦。2コーナーで他馬と接触する不利を受けながら、超スローペースで粘り込みを図る相手を交わして先頭に立ち、後ろから追い込んで来た馬の追撃をハナ差退けて勝利した。馬場の違いもあるだろうが、勝った前走はごく平凡な時計で、上がりも平凡なのは気になる。

 デビュー戦は6月東京の芝1800m戦。このときは出遅れたこともあって5着と掲示板止まりだったが、上がり3ハロン33.5秒と鋭い切れ味を見せていた。むしろ負けた新馬戦が優秀だったので、真のポテンシャルの片鱗はここで見えた、と考えて押さえに入る。

「▲」は2番カイコウを推す。

 前走はクローバー賞。初芝ながら好スタートを切って、逃げ馬を前に見る3番手で追走。直線で先頭に立つシーンもあったが、後ろから来た馬に交わされて2着に終わった。

 人気がないのは当然で、この馬は北海道競馬に所属する地方馬。JRA認定競走の新馬戦に敗れて、3戦目の未勝利で勝ち上がり。そのあと重賞で3着とそれなりの能力を見せたところで、中央へ殴り込んだわけだが、上記の通り初の芝コースながら2着を確保。タイムは速くないが、上がり2位の脚を使ってもいる。

 時計勝負になってしまったら苦戦濃厚だが、パワーを要する馬場になれば、ローテーション的に見ても一発を期待できる。

「△」は4番セットアップとする。

 前走は2週前に行われた札幌芝1800mの未勝利戦で、外枠からスタートダッシュを決めてハナに立ち、2番手の馬に差を付けて逃げ切り勝ちを収めた。

 デビュー戦は7月函館の芝1800m戦で、この時も逃げたが惜しい2着に敗れている。「◎」ギャンブルルームの件で触れたが、このレースは逃げ・先行が粘りにくい傾向がある。無論、馬券圏内に残ったケースもないではないが、圧倒的に少ない。

 とはいえ、この馬は逃げながらも前走の勝ちタイムが1分48秒5と優秀。逃げなくても勝負できるのではないか、というのが押さえる理由である。

 ということで、今回は2番、4番、7番、10番の4頭で3連複BOX4点勝負とする。10頭立てということもあり、人気馬を1頭押さえた4頭のピックアップにしたが、「▲」カイコウが激走すると万馬券は確実ではないか。

 注目のガイアメンテについては、予想以上に人気しそうなので、あえて切ってみた。
噂以上の大物だった場合は、素直にごめんなさいということで(笑)。

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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