“受難”の浜中俊騎手が重賞勝利を含む5勝の爆発!「申し訳ないという気持ちがずっと心にあった」落馬骨折の因縁馬との復活勝利に師匠もニッコリ
しかし、またも大きな舞台での斜行ということもあって批判が再燃。その後、浜中騎手は降板を言い渡されたレーヌミノルが桜花賞(G1)を勝つなど散々な目に遭っている。
そういった”受難”があったからこそ、今回のダッシングブレイズとのコンビには思うところがあったようだ。
「この馬とは2月に落馬してしまい、申し訳ないことをしたという気持ちがずっと心にあった。彼ともう一度頑張れるのではと思っていた。祈りが叶って嬉しい」
この週、浜中騎手はエプソムCの勝利を含む5勝2着1回3着2回と爆発。11鞍に騎乗して1番人気は1度しかなかったが、10鞍で掲示板を確保する安定した騎乗を見せた。先週も4勝を上げ、6月に入ってすでに9勝と調子を取り戻している。
「昨年の落馬事故から色々ありすぎた浜中騎手ですが、近頃になってようやくいい意味でふっ切れたようです。4月の阪神牝馬S(ミッキークイーン)の勝利騎手インタビューでは、どこか虚ろな感じもしましたが、今回のエプソムCは浜中騎手らしい好騎乗でしたし、インタビューでは馬のことだけを考えている、いつもの彼でした」(競馬記者)
この勝利には『競馬BEAT』(関西テレビ)に出演していた師匠の坂口正大元調教師も「やりましたよー!」と満面の笑み。これで34勝とリーディングも11位まで盛り返してきた浜中騎手。夏競馬でさらに調子を上げ、秋にはG1の大舞台で復活の声を聞きたいところだ。