「今のスプリント界のメンツは激弱」ノルマンディー総帥がスプリンターズS(G1)をバッサリ!? ナムラクレアの対抗に抜擢した惨敗続きの実績馬とは

メイケイエール 撮影:Ruriko.I

 10月1日、中山競馬場では秋の短距離王を決めるスプリンターズS(G1)が行われる。

 前日時点の単勝オッズで意外な人気を集めているのが、JRA重賞を通算6勝している実績馬のメイケイエール(牝5歳、栗東・武英智厩舎)だ。

 2歳夏の小倉2歳S(G3)を皮切りにG2とG3を3勝ずつしているメイケイエールだが、G1ではサッパリ。4着に敗れた2020年12月の阪神ジュベナイルF(G1)以降、これまでG1では「0-0-0-8」という成績を残している。昨年の当レースと今年3月の高松宮記念(G1)では1番人気の支持を受けたものの、いずれも2桁着順に沈んだのは記憶に新しい。

 その2戦も含めて、直近4戦のうち実に3戦が2桁着順なら、今回は大きく評価を下げてもおかしくなかったが、土曜午後2時すぎの時点で、単勝は7倍台で3番人気。ただし複勝は5番人気前後、同馬からの馬連や三連複なども単勝人気ほど売れておらず、最終的には単勝も5~6番人気で落ち着く可能性が高そうだ。それでもG1での勝負弱さと、この1年間の成績を考えれば、想定以上に売れているのは間違いない。

 そんなメイケイエールを高く評価している一人が、岡田牧雄氏である。

ノルマンディー総帥がスプリンターズS(G1)をバッサリ!?

 岡田氏は、マイネル軍団総帥の岡田繁幸さん(故人)の実弟で、タイトルホルダーを生産した岡田スタッドの代表。一口馬主クラブのノルマンディーオーナーズクラブ(OC)の代表も務めており、個人馬主としては、14年のスプリンターズSを制したスノードラゴンなど多くの活躍馬を所有している。

 そんな岡田氏は、競馬雑誌『競馬の天才!』(メディアボーイ)に自身の連載コーナーがあり、主要レースの予想を披露している。9月13日に発売された10月号ではスプリンターズSを予想していた。

 詳細については書店にて同誌をお買い求めいただきたいが、岡田氏は「今のスプリント界のメンツは激弱」と現状を評した上で、本命にナムラクレアを指名。これには多くのファンも同意することだろう。

 しかし、大本命馬の対抗格として、岡田氏が名前を挙げたのが、5歳牝馬のメイケイエールだった。

「紙媒体の宿命ですが、岡田氏は前哨戦のセントウルS(G2)すら見届けていないタイミングで印を出していたと思われます。その時点でメイケイエールに『〇』を打っていましたが、実は今週金曜(29日)にノルマンディーOCから配信されたメルマガでも本命ナムラクレア、対抗メイケイエールと変わらぬ同じ印を打っていました。ちなみに同メルマガはノルマンディーOCの会員でなくても登録さえすれば受け取れます。予想以外にも有益な情報も多いので、ぜひチェックしてみてください」(競馬誌ライター)

 29日に配信された同メルマガ内で、岡田氏は「以前から折り合いさえつけばもっと走ると評価されてきた馬」とメイケイエールを評した上で、「最近はその折り合いに進鏡が見られるようになってきました。うまくかみ合えば、G1に手が届いてもいい実力馬だと思っています」(原文ママ)と綴り、折り合い面の課題が改善された今なら、同馬にチャンスありという評価を下した。

 確かに前走の安田記念(G1)はスタートで遅れてしまい、中団からの競馬になったが、道中ではしっかり我慢が利いていた。今回は過去2年と違って得意の休み明け、より折り合いがつきやすい6ハロン戦なら、大駆けがあってもおかしくないだろう。

 心配された天気もなんとか持ちそう。G1でことごとく人気を裏切ってきたオテンバ娘が、ようやくここで悲願を達成するか。

GJ 編集部

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