「直感」を制した者が馬券を制す!? 競馬博士はなぜ勝てないのか…数字やデータだけでは足りない【徒然なる神のくず競馬トーク】
「数字やデータだけで勝てるなら誰も苦労しない」
私が絶対に正しいとは言いませんが、競馬に関して常々思っていることがあります。それは理屈や理論や数字では「説明出来ない部分」を制さなければ、競馬で勝つことは出来ないのではないか?ということです。
どういうことかというと、まあ、予想するにあたっていろいろとデータがありますよね。上がり3Fとか、ラップとか全体時計とか、馬体重は何キロ以上ないとダメだとか、枠番がどうのこうの、年齢がどうのこうの、そして血統なんかもそうです。この血統のこのコースでの成績とかね。他にもたくさんのものが数字として一目瞭然で出せます。
ただ、そういったデータや数字だけで勝てるのなら、全員が勝てるはずですよね? 調べれば簡単にわかることですから。しかし、実際にはほとんどの人が負けているわけです。
つまり、事実はデータや数字だけでは競馬は勝てないよってことになります。
誤解しないでほしいのですが、これらの数字やデータが無駄だと言っているわけではありません。私もそりゃあ、重視している数字はたくさんあります。しかし、それだけでは勝てないのです! 見えてる数字と同じくらい、数字には表れない部分が大切なのです!
それは具体的に何か? ……まあ、私個人で言うのなら、例えば前走や過去のレースでの走りっぷりとかですかね。どんなに良いタイムで走っていようが、何かバタバタ走っているように見えたり、余裕がない走りに見えたりしたら評価しません。それは完全に私の独断ですけど。あと、私はあんまりわかりませんが、パドックの雰囲気とか返し馬なんかも、数字では表せないものですよね。他にも騎手と手が合いそうかどうか? とか、いろいろあります。
「直感」を制した者が馬券を制す!?
が! 更にそれよりも大切なのかもしれないのがですねえ。非科学的としか言い様がないのですが……。直感とか勘でしょうなあ……。これは説明のしようがないんですけど、私はやっぱりあると思いますね……。「何かこういう時って、こういう馬来るよね」とか、もしくは「来ないよね」とか、そういう類のもの。
科学的に理論的に上手く説明は出来ないんですけど、そういうものは必ずあると私は思っています。まあ、そんなものに頼らなければいけないってことは、今は私も勝っていますけど、それは砂上の楼閣なのかもしれませんねえ……(笑)。
はい! え〜と、今回私が言いたかったことはですねえ。私の周りには私なんかより遥かに馬の事をわかっている人、競馬の事をわかっている人がたくさんいます。でも残念ながら、それらの人がほとんど全員負けています。私が勝っているのに、私よりわかっているはずの人が負けているんですよ。
彼らの弱点はデータや数字的に納得出来るものとか、理屈や理論的にちゃんと筋が通っている馬券しか買えないところです。頭でっかちなんですよね。そして「俺は競馬や馬の事をわかっている」というオゴリがあるところも、大きな弱点です(笑)。わかっているわけがありませんからね、こんな難しいもの(笑)。私よりはわかっているという程度です。ソクラテスじゃないですけど、わかっていないことをわかっている私の方が優秀なんじゃないかなあ(笑)。
もう一度言います。数字や理屈や理論だけで勝てるのなら、誰も苦労しません。そうじゃない部分をどれだけ信じられるか? そしてそれを信じて勝負に出られるかどうか? これが競馬で勝つというおそろしい難題に挑むのに、必要不可欠な要素だと私は思うのです!
あ、誤解なきように言っておきますが「どちらの方が大切か?」と言われれば、数字や理屈や理論の方が大切だとは思います。でも、それだけでは足りないよってことを言いたいんです。あと、もうひと押しがいるよ、と。もうひと押しがなければトータルで勝てないよ、と。そういう話です。
最後に! 予想は理屈や理論だけではダメですが、買い方はむしろ理屈や理論だけでいいです。効率の良い買い方のみが大正義ですからね!お忘れなく!ではまた!