【阪神JF】仁川に昇る「明けの明星」!ルシフェル最高のパートナーゲット、2歳女王という一番星に輝けるか⁉
10日に阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルF(G1)。京王杯2歳S(G2)覇者コラソンビートや新潟2歳S(G3)覇者アスコリピチェーノなど、期待の2歳牝馬が仁川の地に集結する。
そんな次世代のスターホース候補達の中で、確かな存在感を放っているのがルシフェル(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。
単勝1.3倍の圧倒的人気だった新馬戦は、メンバー最速の上がりを見せたものの届かず2着。しかし負けた相手は2戦目で6馬身差の圧勝劇を見せ、鞍上の武豊騎手も「能力は高いですね」と評した強豪牡馬エコロヴァルツだった。相手が相手だけに、この敗戦を悲観的に見る必要はないだろう。
2戦目の未勝利戦では単勝1.1倍の断然人気に応え4馬身差の圧勝。3戦目の萩S(L)では川田将雅騎手が騎乗し、こちらも単勝1.8倍の人気に応えて快勝した。
萩Sが1800mになった2002年以降、牝馬の勝利は初。過去の勝ち馬にはサートゥルナーリア、ダノンスコーピオン、タイムフライヤーなどG1馬が並ぶ出世レースなのも心強い。ルシフェルを担当する嶋津調教助手も「まだ競馬を勉強中だが一戦ずつ良くなっている」と評しているように、まだまだ成長の余地を残している。
本馬の父ハーツクライはジャスタウェイ、シュヴァルグラン、リスグラシュー、スワーヴリチャードなど数多くの名馬を送り出した名種牡馬。また血統的にも母アルアリングスターは米G1で2着2回の実力馬だ。
最高のパートナーゲット、2歳女王という一番星に輝けるか⁉
今回の鞍上は短期免許で来日中のB.ムルザバエフ騎手にバトンタッチ。同騎手と言えば初来日となった昨年のホープフルS(G1)を14番人気ドゥラエレーデで制覇。今年も同馬をチャンピオンズC(G1)にて9番人気3着に導いたことで話題になった。
ムルザバエフ騎手は今年からフランスの厩舎に移籍したが、昨年まで所属していたドイツでは3年連続リーディング1位。穴馬を着内に持ってくる「穴騎手」として度々紹介されている腕利きだ。
鞍上変更、初重賞、初1600mとルシフェルにとっては試金石となる今回。斉藤師は「底を見せていないのはすごく楽しみ。ここでどんな競馬をしてくれるか」と期待十分だ。
「ルシフェル」はキリスト教の堕天使の名前として知られる言葉だが、元来の意味は「明けの明星」、つまり夜明けの一番星(金星)を指す言葉。ルシフェルが新たな相棒を背に、2歳女王という一番星に輝けるのか注目だ。
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