武豊が「絶大な信頼」を寄せる黒岩悠とは一体何者? 現役最強馬キタサンブラックを誰よりも知る「影の主戦騎手」の正体

 25日に開催される今年の宝塚記念(G1)の主役と言えば、もちろんキタサンブラック。そして、「主戦」の武豊騎手である。

 昨年の大阪杯からコンビを結成した両者。そこから天皇賞・春、ジャパンCなどを制して年度代表馬に輝いている。さらに充実が目立つ今年はG1に昇格した大阪杯の”初代王者”に輝くと、最大のライバル・サトノダイヤモンドを下して天皇賞・春を連覇。今や、このコンビを「現役最強」と呼ぶ声に異論は聞こえない。

 スタートから堂々とハナを主張し、持続力に物を言わせたロングスパート合戦でライバルをねじ伏せる走りは、どんな展開でもペースを崩さない武豊騎手の正確無比な体内時計があってこそ。キタサンブラックがここまでの存在になったのも、主戦・武豊騎手の存在が大きいといえるだろう。

 ただ、そんな現役最強馬を支える「もう1人の主戦騎手」がいることをご存じだろうか。

 百戦錬磨の武豊騎手でさえ「彼に任せておけば問題ない」「僕よりも彼が乗ったほうが良い」と、最愛のパートナーの背中を預けるほど絶大な信頼を寄せているのが、黒岩悠騎手だ。

 今年でデビュー16年目を迎えている黒岩騎手だが、その名を知っている競馬ファンはあまりいないかもしれない。名前は聞いたことがあっても顔まで知っている人は、ほんの一握りだろう。何故なら彼は、重賞を一度も勝ったことがなければ昨年、デビューから15年掛かって、ようやく通算50勝を達成したような”零細騎手”だからだ。

 今や中央の一流騎手だけでなく、世界レベルの外国人騎手や地方のトップジョッキーまでが闊歩する中央競馬。20代半ばで鞭を置く若手騎手も珍しくない中、黒岩騎手も本来ならとっくに騎手を廃業していてもおかしくはない。実際に今や平地の騎乗依頼はほとんどなく、今年はまだ未勝利だ。

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