ホープフルS(G1)に「4頭出し」の大攻勢、キズナが初の2歳リーディング奪取へ!ライバル・エピファネイアは「3年連続」2位が濃厚?
2023年の中央競馬も残すところあと1日。最終日の28日には、中山と阪神の2場で計24レースが組まれている。
やはり最大の注目は、中山のメイン・ホープフルS(G1)だろう。2017年にG1へ昇格すると、2歳馬の中距離王決定戦として定着。これまでサートゥルナーリアやコントレイルといった名馬が、ここを勝った翌年に大きく飛躍している。
そして、ここ数年はホープフルSの結果をもって、中央2歳リーディングサイヤーの座が決しており、そういう意味でも注目の一戦といえそうだ。
2歳世代のリーディングサイヤー争いが大激戦
結論から先に言うと、今年の2歳リーディングサイヤー争いは、キズナとエピファネイアの一騎打ち状態。最終日を前に4億1555.8万円を稼いで1位のキズナに対し、4億1443.3万円のエピファネイアは2位という大激戦となっている。
「今年の中央2歳リーディングは、ロケットスタートを見せた新種牡馬のスワーヴリチャードが秋口までリードする展開でしたが、10月に入ってエピファネイアが逆転しました。朝日杯フューチュリティS(G1)の週を終えた時点で、エピファネイアが首位を守っていましたが、有馬記念(G1)の週を終えて、キズナがその座を奪取。2013年の日本ダービー(G1)で接戦を演じた2頭が100万円ほどの差で開催最終日を迎えます。
僅差でトップに立っているキズナですが、ホープフルSの4頭(サンライズジパング、インザモーメント、ショウナンラプンタ、センチュリボンド)を含めて8頭の2歳馬がスタンバイ。一方のエピファネイアは、ホープフルSに登録があったニューステソーロが抽選に漏れてしまったため、出走するのは未勝利戦の3頭のみ。数的にもキズナが圧倒的に優勢となりそうです」(競馬誌ライター)
僅差の2位で最終日を迎えることになったエピファネイアだが、実は過去2年のホープフルSデーを同ランキング1位で迎えていたという。
「2年前の2021年は、エピファネイアが2歳リーディング1位で最終日を迎えましたが、ホープフルSでディープインパクト産駒のキラーアビリティとジャスティンパレスがワンツーフィニッシュを決めたため、4000万円ほどあった差をひっくり返されました。
そして昨年は、人気薄のドゥラエレーデがホープフルSを勝利したため、その父であるドゥラメンテに逆転され、エピファネイアは約86万円差の2位に終わっています。
エピファネイアにとっては、まるで連続2着に敗れた現役時代の皐月賞(G1)とダービーのような展開。三度目の正直で、今年こそ2歳リーディングサイヤーに輝いてもらいたいところですが、永遠のライバル・キズナが大きく立ちはだかることになりそうです」(同)
エピファネイアはこのまま3年連続の2位に終わってしまうのか、それとも奇跡の逆転劇を演じることになるのか。木曜日の午後にその結果が判明する。