「日本BIG4」ウシュバテソーロ、レモンポップらVS「世界最強」ホワイトアバリオ!? 賞金総額27億円巡り、サウジC(G1)に超豪華メンバー集結
世界最高賞金のサウジCに熱視線
29日、大井競馬場で行われた東京大賞典(G1)はウシュバテソーロが勝利。逃げ切りを図るウィルソンテソーロをゴール前で差し切り、同レース2連覇でG1・4勝目を飾った。
3着に粘ったドゥラエレーデは、前走3着のチャンピオンズC(G1)に続いて、3歳馬ながらダートの強豪古馬に引けを取らない健闘ぶり。2022年のホープフルS(G1)を勝った芝G1馬だが、ダート適性の高さが目立ちつつある。
彼らの活躍を受けて、動向に注目したい1頭がデルマソトガケ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
前走はBCクラシック(G1)で、ウシュバテソーロを上回る2着と大健闘。2走前のケンタッキーダービー(G1)では、出遅れながらも6着と爪痕を残し、世界最高峰の舞台で存在感を示している。
また、3走前のUAEダービー(G2)では、2着のドゥラエレーデに5馬身半差をつける圧勝劇。当時3歳の春とはいえ、現在のドゥラエレーデの活躍を思うと、これほどの差をつけた実力は本物だったということだろう。
豊作と言われた2023年「ダート3歳世代」の中でも、デルマソトガケの実力・実績はトップクラスと言える。
そんなデルマソトガケは、次走2月24日のサウジC(G1)を予定している。2022年の全日本2歳優駿(G1)以来、国内で姿を見られていないのは残念だが、その名声は日に日に向上している。
次代のダート王が「13億円」に照準か
サウジCといえば賞金総額2000万ドル(約27億円)という世界最高峰の賞金額を誇り、昨年パンサラッサが1着賞金1000万米ドル(約13億6000万円)を勝ち取ったビッグレース。世界最高額の賞金をかけて、今年も楽しみな日本馬が揃いつつある。
東京大賞典の後には、ウシュバテソーロに加えてウィルソンテソーロも「招待されれば」として参戦意思を表明(ウシュバテソーロは後に回避を表明)。さらにG1・3勝のレモンポップやメイショウハリオも意欲を見せており、このメンバーだけでも参戦が叶えば豪華な1戦になりそうだ。
また、昨年のBCクラシックを制したホワイトアバリオも参戦の可能性を示唆。デルマソトガケにとっては、雪辱を果たしたい因縁の相手だ。適性の差が出やすいとも言われるサウジの舞台だが、その賞金に見合ったメンバーが集結することになりそうだ。
サウジCの後は、ウシュバテソーロの連覇がかかるドバイワールドC(G1)など、まだまだ夢が広がる。今年も日本馬による海外ダートへの挑戦を応援したい。