2017年競馬上半期総括。オークス&日本ダービー優勝! 関東馬大躍進の「やっぱり」な事情とは?
■海外レース
近年日本馬の海外遠征が盛んだが今年も多くの馬がドバイや香港へ遠征した。中でもドバイターフのヴィブロス、クイーンエリザベス2世カップのネオリアリズムは見事な勝利だったといえよう。またアメリカの三冠レース最終戦ベルモントステークスに出走を予定していたエピカリスが、レース直前になって出走取消というアクシデントもあった。
※日本馬の海外レース成績(2着以上のみ)
・香港
クイーンエリザベス2世カップ(G1)
ネオリアリズム 1着
・ドバイ
UAEダービー(G1)
エピカリス 2着
ドバイターフ(G1)
ヴィブロス 1着
■馬券売り上げ
2017年上半期終了時点で馬券売り上げ及び競馬場の入場者数は以下の通り。
売上 1兆3748億3569万9000円(前年比101%)
入場者数 318万2637人(前年比96.8%)
集計期間中の開催日数が昨年より2日少ないが、今年は大阪杯が新しくG1レースとなって大幅に馬券売り上げが上昇したことを考えると、売上は昨年とほぼ同じといえるかもしれない。ただし入場者数は2日少なかったことを考慮に入れても昨年より減少しており、これは決して無視できない数字だ。
インターネットで馬券を購入できるのは確かに便利だが、やはり競馬はライブで楽しんでこそ、その魅力が伝わるもの。JRAは下半期に向け、競馬場に人を呼ぶための新たな「仕掛け」を検討するべきだろう。
2017年上半期は関西所属騎手の活躍と関東馬の飛躍という一見矛盾する結果があったわけだが、その背景には西高東低の騎手事情がくっきりと見えている。果たして戸崎圭太は4年連続リーディングジョッキーとなれるのか。名門藤沢厩舎の浮上はあるのか。秋競馬につながるこの夏も目が離せない。