藤田伸二氏、武豊×ナミュール軽視も安田記念(G1)三連複をちゃっかり的中のワケ

東京競馬場

世界レベルの走りを見せたロマンチックウォリアー

 2日、東京競馬場で行われた安田記念(G1)。先頭でゴールを駆け抜けたのは、香港馬のロマンチックウォリアーだった。

「まさにチャンピオンホースです」

 ロマンチックウォリアーの手綱を取ったJ.マクドナルド騎手がそう振り返った通り、相棒の走りはまさに世界レベル。主な勝ち鞍が2000mだったこともあり、距離不安の声もあったが、全く問題にしなかった。

 そんなロマンチックウォリアーを半馬身差に追い詰めたのが、4番人気のナミュール(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)だ。前走のヴィクトリアマイル(G1)は2番人気に支持されたが、スタートで出遅れた上に、最後の直線でもややスムーズさを欠き、8着に敗れていた。

 中2週で臨んだ今回は“香港最強馬”には及ばなかったが、2番人気ソウルラッシュとの2着争いをハナ差で制し、G1ウイナーとしての意地を見せた。今年の安田記念は誰もが“難解”と口をそろえた一戦だったが、終わってみれば上位人気馬による平穏決着。配当も三連複が3280円、3連単も1万7740円と堅く収まった。

 そんな安田記念で見事に三連複を的中させたのが、元JRA騎手の藤田伸二氏だ。

藤田伸二氏、三連複的中のワケ

 藤田氏はレース前日の1日夜に自身のYouTube『藤田伸二チャンネル』でライブ配信を敢行。有力馬に対する自身の見解とともに、予想と買い目を披露していた。

 藤田氏が本命に推したのはロマンチックウォリアー。G1・7勝の実績馬について「当然勝ちに来ているはず」「相当強いと思いますよ」と自信の「◎」に指名。続いて対抗馬として名前を挙げたソウルラッシュは、芝の稍重以上で4戦4勝の道悪実績を根拠に「馬場がグチャグチャになっても、ロマンチックウォリアーと遜色ない競馬ができるんじゃないか」と高い評価を与えた。

藤田伸二氏が疑問を投げかけたナミュール 撮影:Ruriko.I

 一方で、藤田氏が疑問を投げかけた馬もいた。それが武豊騎手の騎乗したナミュールである。

 藤田氏は生配信の時点でレースは不良に近い極悪馬場で行われるという見立てだったようだ。そのうえで、上位人気の一角ナミュールの実力は認めつつも「道悪は合わないんじゃないか」と判断。渋った馬場はナミュールの切れ味を削ぐという見解を示した。

 ところがご存じの通り、レース当日は予想されたほどの雨量とはならず、東京コースの芝は終日「稍重」で開催された。また、ロマンチックウォリアーが1分32秒3という速い時計で走破したように、実際は“ほぼ良馬場”だったといえるかもしれない。これもナミュールの好走を後押しした要因となった。

 いずれにしても藤田氏は前日時点でナミュールを軽視していただけに、馬券は撃沈したのかと思いきや……。レース直後に「とりあえず的中🎯」と自身のXにポスト。「32倍なら良しでしょう❗」と、三連複3280円を的中していたことを報告した。

「動画内でも買い目を披露していましたが、どうやらロマンチックウォリアーとソウルラッシュの2頭から三連複総流しをかけていたようです。買い目は16点だったので、均等買いだったとすれば、回収率は200%超ですね」(競馬記者)

 さらに藤田氏は土曜の東京メイン・アハルテケS(OP)でも三連複271.6倍を的中したことを動画内で明かしていた。ナミュールに対する見解はやや不発だったが、馬券の方は絶好調の様子。G1が一休みする今週末もYouTubeで生配信を予定しているとのことなので、藤田氏の好調ぶりにあやかってみるのも一手かもしれない。

GJ 編集部

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