アサカラキング「路線変更」でスプリンターの才能開花! 函館スプリントSで勝負駆け…斎藤父子「13度目の正直」にも注目!

開幕週重賞V狙う斎藤新騎手 撮影:Ruriko.I

 前走のモルガナイトS(OP・芝1200m)を1分7秒7の好タイムで快勝したアサカラキング(牡4、美浦・斎藤誠厩舎)が充実一途だ。

 自身初の1200m戦で自らハナに立って主導権を握ると、素質馬モリノドリームに2馬身差をつけて完勝。賞金不足で出走の叶わなかった高松宮記念(G1)の鬱憤を晴らすかのような逃げ切りだった。

 当然ながら秋の目標はスプリンターズS(G1)。出走を確かなものにするためにも、今週末に出走する函館スプリントS(G3)は負けられない戦いとなる。

待望の重賞初Vに臨戦態勢はバッチリ

 もちろん、陣営の勝負気配を匂わせた5日の追い切りも圧巻の動き。函館競馬場の芝コースで大きく先行した僚馬を追走。4コーナーでもまだ5馬身近く離れていたが、鞍上に促されるとグングン加速。並ぶ間もなく1馬身の差をつけて交わし去った。パワフルなフットワークとスピード感たっぷりの動きで5ハロン64秒4-11秒0をマーク。1週前には美浦のWコースで5ハロン65秒4-10秒9と切れに切れただけに、臨戦態勢は十分過ぎるほど整った。

 昨春は青葉賞(G2)へ出走して4番人気14着。一時は日本ダービー(G1)も視野に入れていたように、中距離路線を歩んでいたアサカラキング。前向き過ぎる気性が災いしてか、思うような結果を残せなかったものの、昨年12月にマイル戦を使われたのを機に短距離適性が開花した。

 その後は芝1400mのレースを2戦し、初のスプリント戦となったモルガナイトSも一発回答でクリア。前進気勢の強さを持ち前のスピードに変換することで、高いポテンシャルを余すところなく発揮できるようになったのだろう。

斎藤父子は13度目の正直なるか

 また、本馬を管理する斎藤誠調教師と主戦の斎藤新騎手は親子の関係でもある。これまで父子のコンビで重賞に12回挑戦したこともあるが2着2回、3着1回と未勝利。陣営も「もう2着はいらない」と意気込み十分。勝負駆けの舞台となる函館も今週が開幕週でアサカラキングのスピードを生かすにはもってこい。13度目の正直で待望の父子重賞初Vを決めたいところだ。

GJ 編集部

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