“謹慎解除”D.レーンはやっぱり凄かった?宝塚記念に続き「帝王賞でダートの怪物」とコンビ決定…モレイラロスでも最強助っ人は健在

春G1で大活躍のモレイラ騎手 撮影:Ruriko.I

 ソウルラッシュで2着に入った安田記念(G1)を最後に帰国の途に就いたJ.モレイラ騎手。4月6日から6月5日のわずか2ヶ月という短期間ながら、桜花賞を含む重賞4勝とJRAの騎手たちを圧倒する爪痕を残した。

春のG1シリーズでJRA騎手たちを圧倒したモレイラ騎手

 今回の来日で残した成績は、JRAで計100鞍に騎乗して25勝の勝率25%、連対率45.0%、複勝率51.0%。4回に1回勝ち、ほぼ2回に1回馬券に絡んだ。また、これを重賞に限定した場合は、13鞍に騎乗して4勝の勝率30.8%、連対率46.2%、複勝率69.2%とさらに上回る数字。大舞台に強い同騎手の怪物ぶりが発揮されたといえるだろう。

 春のG1シリーズでモレイラ騎手のお世話になったファンも多く、ネットやSNSなどでは「モレイラロス」の声もチラホラ見掛けたほど。今回の来日ではJRAが指定する次回の短期免許の取得要件をクリアすることが出来なかったものの、近い将来また日本に来てくれることを期待したい。

 そのモレイラ騎手と入れ替わるタイミングで来日するのが、昨年のダービージョッキー・D.レーン騎手である。同騎手は昨年の騎乗期間に所定の制裁点数を超過したため、JRAの短期免許を交付されなかったが、1年ぶりの“謹慎解除”となった。

 今回は宝塚記念(G1、23日)から1週間のスポット参戦となるが、コンビを組む予定のシュトルーヴェは現在3連勝中(うち重賞2勝)の実力馬。関東の名門・堀宣行厩舎の送り込む刺客と、昨年の有馬記念(G1)とグランプリ連覇を目論む武豊騎手とドウデュースの対決は注目だ。

 また、宝塚記念以外にも帝王賞(G1、26日)に出走を予定しているセラフィックコールとのコンビも発表された。パートナーはかつて名手M.デムーロ騎手が「あの馬ヤバくない?」「化け物感ある」と驚きを隠せなかったダートの怪物。上半期を締めくくる芝とダートのG1でオーストラリアの名手が躍動するかもしれない。

宝塚記念でシュトルーヴェとのコンビが決まったレーン騎手

謹慎明けのレーン騎手も最強助っ人と遜色ない数字

「モレイラ騎手が春に残した成績も素晴らしいですが、昨年の同時期に日本で騎乗していたのはレーン騎手でした。

前半は少し足踏みしましたが、エンジンが掛かってからは好騎乗を連発。特筆すべきは長らく騎手が“テン乗り”の馬は勝てないと言われていたダービーの優勝ですね。直後に行われた目黒記念(G2)もヒートオンビートで勝利と大暴れでした。

それ以外にもレーン騎手を背にデビューした馬が4戦全勝。その顔触れもシュトラウス、ボンドガール、バスターコール、ゴンバデカーブースと素質馬ばかり。今年のモレイラ騎手と成績を比較してみても遜色のない数字を残していました」(競馬記者)

 確認してみたところ、昨年の短期免許期間(4月15日から6月11日)に残したレーン騎手の成績は、127鞍に騎乗して35勝で勝率27.6%、連対率41.7%、複勝率56.7%と文句なしだ。ちなみにこれは今春のモレイラ騎手とほぼ同じ数字。2週後に控える大一番で、最強助っ人は健在ぶりを再び我々に見せてくれるだろうか。

GJ 編集部

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