「ヒシミラクルおじさん」が登場した2003年、ドゥラメンテが引退に追い込まれた16年ほか…「荒れた」宝塚記念で最も印象的だった年は?【GJ読者アンケート】

昨年の宝塚記念を優勝したイクイノックス 撮影:Ruriko.I

 先日JRAからファン投票の最終結果が発表された宝塚記念(G1)。人気投票で上位に入った馬たちの中に予期せぬアクシデントなどの影響で出走が叶わなかった馬がいたことは残念だが、13頭がエントリーを済ませている。

 堂々の主役を務めるのは、昨年のイクイノックスが獲得した21万6379票を超える歴代最多23万8367票で1位に支持されたドウデュースだ。昨年の有馬記念(G1)を制している本馬は、冬夏のグランプリ連覇に注目が集まるものの、今回のアンケートでは波乱の結末に終わった過去の宝塚記念をテーマに採り上げてみたい。

 ピックアップしたのは6番人気以下の穴馬が優勝した年の宝塚記念。現役時代に唯一G1を優勝したのが宝塚記念という馬もいれば、現役最強馬として挑みながら不覚を取った本命もいたようにドラマチックな年が揃った。

 以下に挙げた候補の中から、あなたが最も印象に残っている年を選んでみて欲しい。

■2003年 ヒシミラクル(6番人気)

ヒシミラクルの単勝馬券を1222万円購入したおじさんが、払戻で約2億円を獲得したことで有名になった年でもある。大本命シンボリクリスエスが5着、3歳で古馬に挑戦した二冠馬ネオユニヴァースも2番人気で4着に敗れている。

■2005年 スイープトウショウ(11番人気)

単勝1.9倍の断然人気に支持されたタップダンスシチーが7着に敗れ、11番人気の大穴スイープトウショウが優勝。2着3番人気ハーツクライ、3着に2番人気ゼンノロブロイが入った3連単の払戻は17万8840円の波乱だった。

■2010年 ナカヤマフェスタ(8番人気)

現役最強馬ブエナビスタを差し切ったのは8番人気のナカヤマフェスタ。G1初勝利の勢いでフランスに遠征した上がり馬は、フォワ賞(G2)を挟んで凱旋門賞(G1)でも2着に大健闘。実はエルコンドルパサーやオルフェーヴルよりも僅差のアタマ差2着である。

■2011年 アーネストリー(6番人気)

2年連続1番人気に支持されたブエナビスタだったが、この年はアーネストリーの2着に完敗。勝ち馬はこれが初G1勝利。3着にエイシンフラッシュ、5着にルーラーシップが入った。アーネストリーは、父グラスワンダーと父子制覇も達成した。

■2015年 ラブリーデイ(6番人気)

宝塚記念3連覇を狙ったゴールドシップが単勝1.9倍の圧倒的1番人気。しかしスタートで10馬身ほどの大出遅れが響いて15着に惨敗した。ラブリーデイの勝利よりむしろ、ゴールドシップ絡みで投じられた約120億円が紙くずとなったことが有名かもしれない。

■2016年 マリアライト(8番人気)

ドゥラメンテとキタサンブラックの同世代対決が注目を集めるも、勝利したのは8番人気の伏兵マリアライト。2着ドゥラメンテはレース後に歩様が乱れ、検査の結果、競走能力喪失の診断が下された。種牡馬として多くのG1馬を輩出したが、残念ながら早逝した。

■2018年 ミッキーロケット(7番人気)

混戦ムードの濃かった年らしく、優勝したのが7番人気ミッキーロケットなら、2着も10番人気ワーザー、3着にも12番人気ノーブルマーズが食い込む大波乱。7→10→12番人気の3連単の払戻は、なんと49万2560円の約50万馬券となった。

 今回は2000年以降の宝塚記念で6番人気以下の馬が穴をあけた年をピックアップしてみたが、ナカヤマフェスタ、アーネストリー、ミッキーロケットは生涯唯一のG1タイトルとなっているように、初G1勝利がグランプリの馬は他にも複数存在する。もしかしたら今年も一世一代の激走をする馬がいるかもしれない。

 俺当てたぜという猛者の的中自慢、もう少しで当たっていたのにという後悔も含めて、思い出話に花を咲かせてみるのもあり。奮っての投票をお待ちしております!

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GJ 編集部

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