宝塚記念(G1)前にドウデュース主戦・武豊が絶好調! メインレース勝利を含む「パーフェクト連対」、2歳新馬は「6馬身差」の圧勝劇
いよいよ来週に迫った上半期の総決算レース・宝塚記念(G1)。今年は13頭の精鋭がエントリーしてきた。
フルゲートこそ下回ったものの、G1馬4頭を含め登録13頭のうち11頭が重賞ウイナーという顔ぶれ。中でも一昨年のダービー馬であり、昨年の有馬記念(G1)を制したドウデュースが人気の中心となることが予想されている。
そんな春のグランプリを前にして、ドウデュースの主戦である武豊騎手が絶好調だ。
ドウデュース主戦・武豊騎手が絶好調!
例年通り、今年の初夏も函館競馬場を中心に騎乗している武豊騎手。15日は全6鞍に騎乗すると、メインのSTV杯(2勝クラス)を含む3勝の固め打ち。2着も3回だったことから、この日はパーフェクト連対を果たした。
しかも、騎乗した6レースのうち1番人気は一度もなかったのだから恐れ入る。手綱が冴えに冴えまくっている状態で、大一番の宝塚記念を迎えることとなりそうだ。
「レッドアヴァンティと臨んだ函館メインのSTV杯は、後方2番手で折り合いに専念すると、最後の直線で大外から豪快に差し切り勝ち。まさに武豊騎手の真骨頂といえるレースでした。『いい伸びだった。1200mは合いそう』と、レース後にはパートナーを褒めていましたよ。
9Rで勝利に導いたジューンブレアは、これで芝1200mを2戦2勝。勝ちタイムの1分8秒1はメインのレッドアヴァンティを0秒7も上回っていました。同騎手も『初めてハナへ行ったからか物見をしていたが、却って掛からずにリラックスして走れた。そうなれば強いですよね』と評価しており、この路線で楽しみなコンビになりそうです。
連続連対記録といえば、今年の5月にC.ルメール騎手が11連対の新記録を達成したばかり。明日、どこまで迫れるのか注目ですね」(競馬記者)
また、この日の函館でレジェンドが挙げた3勝の中でも、6Rの2歳新馬戦をスピードの違いで勝利を決めたリリーフィールド(牝2歳、栗東・小崎憲厩舎)は、今後も覚えておきたい1頭ではないか。
新種牡馬モズアスコットの産駒となる同馬は、ダート1000mの一戦でスタートを決めてハナへ。直線に入ると回転の速いフットワークで後続を突き放し、最後は6馬身差をつける圧勝劇。2着から3着はさらに5馬身もの差がついていた。
「素直で前向きさがあります」「良いものを持っていますし、良いフットワークでした」と、レース後にはレジェンドも褒め称えた。ちなみに武豊騎手と小崎厩舎といえば、交流重賞を9連勝したスマートファルコンが有名。モズアスコット産駒は、これが嬉しいJRA初勝利にもなった。
次週は土曜に函館で騎乗し、翌日曜に満を持して宝塚記念が開催される京都競馬場に参戦予定の武豊騎手。果たして、この絶好調男がドウデュースとともに上半期の総決算を締めくくることとなるのだろうか。