M.デムーロ「単勝1.3倍」4馬身差の大楽勝で連敗街道脱出! パートナーは「知らないでは済まされない」存在に?

約1ヶ月ぶりの勝利を挙げたM.デムーロ騎手 撮影:Ruriko.I

 6日、福島競馬場の10Rに行われた猪苗代特別(2勝クラス)は、1番人気シランケド(牝4歳、栗東・牧浦充徳厩舎)とM.デムーロ騎手のコンビが単勝1.3倍の期待に応えて優勝した。

 芝2000m、8頭立ての一戦。スタートしてダッシュがついたシランケドは、そのままハナも奪えそうな勢い。しかしデムーロ騎手が手綱を抑えて先手を譲ると、道中は離れた2番手をスムーズに追走する。

 3コーナー手前から先頭との差を詰めていき、4コーナーでは持ったままの手応えで早くも先頭に躍り出る。最後の直線も気合をつける程度だったが、それでも後続に4馬身差の大楽勝だった。

「初めてハナに立つ競馬で2着に敗れた前走は、牧浦師によると少々戸惑いもあったとのこと。今回も先手を取れそうな勢いでしたが、番手に控えたことは鞍上のファインプレーだったと思います。そのデムーロ騎手もここ1ヶ月ほど勝ち星から見放されていましたが、これが42戦ぶりの白星となりました。

また、今回が約3ヶ月ぶりの一戦だったシランケドもさらにパワーアップしていましたね。2着レディベルに騎乗していた内田博幸騎手も『相手が強かったです』とお手上げといった様子でした。もはや知らないでは済まされない存在になってきたと思われます(笑)」(競馬記者)

秋には重賞戦線でも期待?シランケド

 今からおよそ1年前の未勝利戦で、単勝万馬券の低評価を覆して勝ち上がったシランケド。中京の芝1400mで4角16番手から差し切る豪快な勝ちっぷりだったが、当時はまだ珍名馬の1頭に過ぎなかったといえるだろう。

 ただ、秋華賞トライアルの紫苑S(G2)でも僅差の3着に好走し、優先出走権を獲得。その実力が確かであることを示し始める。体調が整わずに惜しくも本番は回避となったが、仕切り直しとなった自己条件を5馬身差で大楽勝。今回の2勝クラスも4馬身差の横綱相撲で突破した。

 レース後にはSNSやネット掲示板でも「なんかシランケド強かった」「シランケド前走からデムーロ騎手が乗って馬が変わった気がする」「複勝当たったけど元返しか……知らんけど」「重賞でも勝負になりそう」「このまま順調に勝ち上がって秋のエリザベス女王杯(G1)で見たい」といった期待を寄せるコメントが多数寄せられていた。

 前走からシランケドとコンビを組んでいるデムーロ騎手もレース後、「強い競馬で勝ってくれました」と、人気に応えたパートナーの走りを褒め称えている。

 ちなみに、デムーロ騎手はシランケドと同じオーナーが所有するオープン馬・エエヤンの主戦も務めている。果たしてエエヤン、シランケドの2頭と今秋を賑わせることとなるだろうか。

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