「恥ずかしい競馬はしない」テリオスララに陣営も自信あり…日本ダービーで好走、「バケモノ感ある」と絶賛された兄たちがデビュー勝ち約束?
21日の日曜の札幌5R・2歳新馬戦(芝1800m)に出走を予定しているテリオスララ(牝2、美浦・田島俊明厩舎)は注目したい素質馬だ。
父シスキンはデビューから無傷の5連勝で愛2000ギニー(G1)を優勝。その後は3戦して勝利を挙げることなく引退したが、2021年より社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度産駒のキトンインザスカイが6月2日デビュー勝ちを決め、新種牡馬の産駒として最初の勝ち名乗りを挙げた。
父シスキンは無傷の5連勝で愛2000ギニー制覇
「シスキンはアメリカ生まれのアイルランド調教馬。愛2000ギニーはマイルでしたが、芝の1200mで4連勝したようにスピードタイプの印象が強いです。母シャンドランジュは繁殖牝馬として好結果を残しています。母系は芝ダート兼用のため、将来的には二刀流でいけるかもしれませんね」(競馬記者)
半兄のセラフィックコール(父ヘニーヒューズ)は、M.デムーロ騎手が「化け物感がある」と大絶賛したダートの素質馬であり、すでに重賞2勝の活躍。昨年のチャンピオンズC(G1)で2番人気に支持された大物だった。
そして同じく半兄のサンライズアース(父レイデオロ)も今年の日本ダービー(G1)で4着に好走した実力の持ち主。デビューを控える妹に陣営が期待するのも無理はない。
10日に美浦のウッドで行われた併せ馬でも、5ハロン67秒7-ラスト11秒8を馬なりでマークして1馬身先着。14日に現地入りも済ませ臨戦態勢も整いつつある。陣営も「恥ずかしい競馬はしない」と上々の感触だった。デビュー戦の鞍上は鮫島克駿騎手を確保した。
「スプリント色の強いシスキン産駒のため、芝の1800mに少し懸念はありますが、セラフィックコールもサンライズアースも中距離を走っているので問題なさそうな感じです。母の産駒はエリカポンシャンこそデビューしていませんが、兄の2頭はいずれもデビュー勝ち。妹のテリオスララも兄たちに続きたいですね」(同)
最大の強敵となりそうなのは、池添謙一騎手が手綱を取るG1馬ショウナンパンドラの産駒ショウナンサムデイだろう。こちらも新種牡馬サートゥルナーリアを父に持つ良血だけに注目の直接対決となりそうだ。