「計224歳」横山典弘、武豊、柴田善臣、小牧太の爺祭り!?小倉、札幌、福島で大活躍…ラストライドの名手は「131万馬券」で有終の美

アルナシームで中京記念を制した横山典弘騎手 撮影:Ruriko.I

 今週末から始まる新潟の暑熱対策。1Rの発走を9時35分とし、11時35分の5Rが終了後、約3時間半の休止時間を挟んで準メインの6Rが15時10分。メインレースは7Rとして15時45分の発走となり、18時25分発走の最終12Rで終了する。

 比較的涼しいといわれる札幌でさえ、気温が30度を超える日もある。2週間限定で新潟のみの対策に効果を疑問視する声も出ているが、何もやらないよりはマシだろう。とにかく人馬無事に競馬の開催が行われることに期待したい。

計224歳のおじさんたちが各地で存在感発揮

 ただ各地で暑さに悲鳴の上がった中、JRAが誇る“オジサン”たちは元気だった。日曜小倉メインの中京記念(G3)では、56歳の横山典弘騎手が5番人気の伏兵アルナシームとのコンビで最年長重賞制覇の記録を自ら更新した。

 本馬は前進気勢の強さが出世を妨げていたのだが、3走前から手綱を任された大ベテランが、厩舎スタッフと試行錯誤を重ねた結果を出せたように、「アルナシームに寄り添って勝てた一戦」だったという。普段は言葉少ない名手が「とても嬉しいです」と喜んだ。

 全国リーディングこそ12勝で56位と目立たないのだが、ダノンデサイルで京成杯(G3)と日本ダービー(G1)、マテンロウスカイで中山記念(G2)、そして今回の中京記念で重賞4勝目。これは6勝で1位の川田将雅騎手に次ぐ2位タイであり、勝利数の3分の1が重賞なのだから恐れ入る。

 また、55歳の武豊騎手も日曜札幌メインのしらかばS(OP)を2番人気ゾンニッヒとのコンビで鮮やかな差し切り勝ち。函館リーディングは逃がしたが、札幌開催でリベンジに期待出来そうだ。

 そして、現役最年長57歳の柴田善臣騎手は、惜しくも勝利とはならなかったが、日曜福島のメインレース、ジュライS(L)を3番人気ショウナンライシンに騎乗して2着に善戦。この日に行われた3場のメインレース全てでベテランが馬券に絡む活躍を演じた。

 これだけでも十分に素晴らしいのだが、小倉の最終レースで有終の美を飾ったのは、これがJRA所属騎手としてのラストライドだった56歳小牧太騎手。12番人気の大穴モズアカボスに騎乗して波乱を演出した。2着に5番人気、3着に10番人気の入った3連単の払戻しは、なんと131万2890円。来月から兵庫競馬に出戻る名手だが、最後の最後に信じてくれたファンへの恩返しとなったか。

 横山典騎手(56歳)、武豊騎手(55歳)、柴田善騎手(57歳)、小牧太騎手(56歳)の4人合わせて計224歳が躍動した先週末。若手騎手を凌ぐ“爺祭り”で、まだまだ元気な姿を見せてくれた。

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 11:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS