サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
先週20日の新馬戦を7馬身差で圧勝したキタサンブラック産駒のピコチャンブラック。レース後には早くも「来春の最有力候補」といった声も聞かれていた。
同馬はその後、秋の東京で開催されるアイビーS(L)を視野に調整されることが決まった。鞍上は引き続き石橋脩騎手となる。クラシック候補の走りに多くの注目が集まることだろう。
今年の2歳世代では、ピコチャンブラック以外にも函館2歳S(G3)を勝ったサトノカルナバルや、クロワデュノールといった大物候補を送り出している種牡馬キタサンブラックだが、今週末も楽しみな1頭がデビューを予定している。
それが28日、新潟3Rの2歳新馬戦(芝1800m)でベールを脱ぐモルティフレーバー(牝2歳、栗東・清水久詞厩舎)だ。
ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!?
一口馬主クラブの名門・キャロットファームで総額4000万円の評価を受けたモルティフレーバーは、近親に米G1・2勝の名牝ハビブティがいる。一族には他にも北米チャンピオンサイアーに3度輝いた名種牡馬スマートストライクなどが名を連ねる良血馬である。
ちなみに母父はコングラッツであり、これは今年の日本ダービー(G1)を制したダノンデサイルや、デビュー5連勝を飾り今年5月のケンタッキーダービー(米G1)でも3着に好走したフォーエバーヤングなどと同じとなる。
そんな期待のモルティフレーバーを管理するのは、父キタサンブラックも手掛けた清水久厩舎。師も本馬からはキタサンブラックと似た雰囲気を感じるというのだから嫌でも期待が高まる。気性的には落ち着いた性格の持ち主のようで、鞍上には関東リーディングトップの戸崎圭太騎手を確保した。
「先週福島の新馬戦を圧勝したピコチャンブラックといえば、追い切りで古馬オープンのボーデンを子供扱いしたことで注目を集めていましたよね。
実はモルティフレーバーはデビュー戦に向けた1週前追い切りで、ボーデンよりもさらに格上といえる古馬で重賞ウイナーのコンクシェルと併せ馬を行い、ほとんど互角といっていい動きを披露しています」(競馬記者)
2歳戦で好調を見せているキタサンブラック産駒だが、実はここまで勝ち上がったのはすべて牡馬。モルティフレーバーが牝馬として一番星を飾るとともに、一気に来春へ名乗りを上げるようなレースを見せてくれることに期待だ。