武豊「絶賛」アルテヴェローチェに続く逸材!?「クラシック向きかも」シンハライトと同パターンのキズナ産駒に熱視線
アルテヴェローチェに続く逸材が今週も登場?
「楽しみと言えば……」
先月30日、武豊騎手が更新した公式ホームページの「日記」には、27日の新馬戦を勝ちあがったアルテヴェローチェ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)について触れられている。
レース後には「道中は良い感じで走るし、追ってからの反応も良かった」と振り返っていた武豊騎手だが、「乗り味がすごく良くて、大物の感触が伝わってきました」と改めてアルテヴェローチェを称賛。デビュー戦は1500mだったが「距離の融通も利きそうです」と早くも来年のクラシックを見据えている様子だ。
そんな武豊騎手だが、今週も来年のクラシックを意識する逸材に出会えるかもしれない。4日の札幌5Rでデビューするリアンベーレ(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。
キズナ産駒のリアンベーレは母がデルマーオークス(米G1)を勝ったファタルベーレという良血馬。31日に行われた追い切りでは5ハロン61.7秒、ラスト11.4秒という2歳馬離れしたタイムを叩き出し、併せた年長馬を約4馬身ぶっちぎったという。
「母がデルマーオークス勝ちというのは、2016年のオークス(G1)を勝ったシンハライトと同じですね。母のシンハリーズは英国産馬でしたが、(リアンベーレの母)ファタルベーレも欧州色の強い血統という点も似ています。
やや重厚な感じのする血統ですが、追い切りを行った長浜鴻緒騎手(レースは武豊騎手)は『走りが軽い』と日本向きであることを強調していましたし、父のキズナの良いところが出ているのかも。アルテヴェローチェは(マイラーの)モーリス産駒だけに、リアンベーレの方が距離の融通という点ではクラシック向きかもしれません」(競馬記者)
リアンベーレの父キズナといえば、今春の皐月賞(G1)を無敗で制し、日本ダービー(G1)でも2着したジャスティンミラノが記憶に新しい。他にもライトバックが桜花賞(G1)とオークスで共に3着に善戦するなど、ディープインパクト系らしい仕上がりの早さを見せている。
ただ、その一方で7歳馬のディープボンドが天皇賞・春(G1)で3着するなど息の長い活躍を見せ、ハギノアレグリアスやハピはダート重賞戦線で活躍。代表産駒には昨年の最優秀マイラーであるソングラインがいるなど、様々なタイプを送り出していることでも有名だ。
デビュー前の追い切りから注目を集めているリアンベーレだが、記者曰く陣営は「良くなるのは先」と話しているそうだ。デビュー戦から期待のかかる好素材だが、果たしてどんな馬に成長するのか。いずれにせよ、百戦錬磨である武豊騎手から“英才教育”を受けることは、本馬にとって大きな財産になるはずだ。