「世代最強候補」が満を持して東京スポーツ杯に登場…世界最強イクイノックス、無敗三冠コントレイルに続けるか

イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 今週の16日には、東京競馬場で東京スポーツ杯2歳S(G2)が開催される。G3時代からクラシックの登竜門として注目の大きかった出世レースは、これまで多くのG1馬を輩出してきた。

 2019年の優勝馬コントレイルは翌年のクラシックを無敗で制して三冠馬に、2021年の優勝馬イクイノックスは春のクラシックこそ無冠に終わったが、古馬相手に天皇賞・秋(G1)を制してから飛ぶ鳥を落とす勢いの快進撃。待望のG1初戴冠から破竹の6連勝で縦横無尽にターフを駆け抜けた。

世界最強イクイノックス、無敗三冠コントレイルに続けるか

 そして今年の注目馬として同レースに出走を予定しているのは、6月の新馬戦を圧勝したクロワデュノール(牡2、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。父キタサンブラックはイクイノックスと同じ。母父ケープクロスは凱旋門賞(仏G1)を制したシーザスターズやゴールデンホーンや日本でもお馴染みのウィジャボードの父としても知られる。まさにクラシック向けの血統といえるだろう。

 また、デビュー戦で2馬身半の差をつけて圧勝した相手、アルレッキーノが8月新潟の未勝利(芝1600m)を7馬身差で大楽勝したことでも評価が高まった。同馬は断然人気に支持されたサウジアラビアロイヤルC(G3)で5着に敗れたものの、クロワデュノールの評価に変わりはない。

 とはいえ、登録のある9頭中の5頭がデビュー勝ちを決めている馬でもあり、クラシック候補として名乗りを上げるためには、こういった手強いライバルたちに快勝してこそである。こちらについてはレースが終わってみないことには分からない。

 その一方、東京スポーツ杯と同じ東京の芝1800m戦で既に高いポテンシャルを発揮した馬もいる。それが10月東京のアイビーS(L)を快勝したマスカレードボール(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 本馬は評判馬ピコチャンブラックを一蹴して1馬身1/2差で勝利。勝ちタイム1分45秒8(良)も優秀で、今年の同舞台を走った2歳馬でもトップ。まだ6月時点だったものの、クロワデュノールの1分46秒7(良)より0秒9速かった。東スポ杯の内容次第では、評価が逆転する可能性もあるのではないか。

 ちなみにマスカレードボールの父はドゥラメンテであり、クロワデュノールの父キタサンブラックが現役時代に敵わなかった相手。父子2代にわたるライバル関係となりそうな2頭に注目だ。

黒井零

1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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