キタサンブラックの凱旋門賞回避は大正解!? 英国の歴史的「天才少女」が英愛オークスに続きキングジョージ6世&QES(G1)も4馬身差圧勝!
それがロンシャンで行われる例年通りの凱旋門賞ならば、特筆すべきことではない。しかし、ロンシャン競馬場の工事の影響で、今年の凱旋門賞の舞台は昨年と同じシャンティイ競馬場で行われる。シャンティイはロンシャンよりも時計が出やすく、昨年の凱旋門賞は前年よりも約4秒速いレコードタイムで決着している。
この事実から、時計の掛かる馬場が得意とするエネイブルにとって、時計の速いシャンティイ競馬場は大きな”死角”になる可能性がある。陣営が馬場へのこだわりを示している以上、秋のシャンティイであまり速い時計が連発すると、場合によっては凱旋門賞を回避する可能性までありそうだ。
最後に余談だが、お互いの引退レースとなった2012年の英チャンピオンS(G1)で激突するなど、当時の欧州の覇権を争ったのがナサニエルとフランケルだった。同世代のフランケルが初年度産駒から日本のオークス馬ソウルスターリングを輩出した一方で、ナサニエルが初年度産駒として輩出したのが英オークス馬のエネイブルだ。
果たして、各国のオークスを分け合ったこの2頭が世界のどこかで対戦する日は来るのだろうか。イチ競馬ファンとして、いつの日か見てみたいものである。