C.ルメール騎手「チャンピオンになれる馬」吉田勝己氏「最高」レイデオロとの「兄弟ダービー制覇」を目指し、全弟レイエンダが「満点」デビュー!

 期待の良血馬が期待通りのデビュー戦を飾った。

 30日に札幌競馬場で行われた新馬戦(芝1800m)に今年の日本ダービー(G1)を制したレイデオロの全弟となるレイエンダ(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が登場。単勝1.2倍という圧倒的な人気に応えてデビュー戦を勝利で飾った。

 7頭立てで行われたレースで、大外の7番枠からスタートしたレイエンダ。やや立ち遅れたこともあって、鞍上のC.ルメール騎手は後方からの競馬を選択。向正面に入って1000mの通過が63.1秒という、この時期の2歳新馬らしい超スローペースを7頭が固まって進む展開が続いたが、最後方にいたレイデンタが最終コーナーで大外に持ち出されると一気に加速した。

 ルメール騎手は、決して派手なアクションを起こしたわけではなかった。だが、まるでワープしたかのように一瞬で先頭に並び掛けるレイエンダ。このメンバーでは明らかに能力が一枚上だったが、強烈なまくりは兄レイデオロの走りを彷彿とさせる迫力があった。

 結局、ルメール騎手が入れたムチは、気を抜かないようにするための肩ムチ1発のみ。着差こそ1馬身1/4に留まったが、数字以上の楽勝だった。

「良かったです。後方の位置でリラックスしていて、反応がとても速かったです。追い切りと同じ感じでした。走りそうです。距離はもう少し長くても大丈夫だと思います」

 スタート直後でやや掛かり気味になる面を見せたものの、それ以降は盤石のレースぶりだったダービー馬の弟にルメール騎手も手放しで絶賛。

 レース前からすでにレイデオロと比較して「こっちの方がいい」という惚れ込み様だったが、その思いが確信に変わったのか、昨年の同時期のデビュー戦を勝利したオークス馬ソウルスターリングを引き合いに出し「この馬も来年のチャンピオンになれると思います」とまで言い切った。

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