武豊が「告白」キタサンブラックによる宝塚記念(G1)の歴史的大敗劇で「何」があったのか……騒動が去った今だからこそ語られた「真相」<1>
しかし、いざムチを入れてゴーサインを送ってもキタサンブラックは反応しなかった。すでに苦しそうで、武豊騎手はその後も何度かゴーサインを送ったが「結局、1回も反応しなかった」と語っている。そのままズルズルと後退し、馬群に飲み込まれる姿は主戦騎手をもってしても「想像できなかった」。
あまりにも想像からかけ離れた走りに、その時の武豊騎手はキタサンブラックに何かアクシデントがあったのではと感じたようだ。手綱を緩めてゴールした際は「無事だったらいいな」と祈ったという。
ゴール後、すぐにキタサンブラックが自らブレーキを掛けたようだが幸い、後に各メディアで報道された通り歩様などに異常はなかった。
未だ真相がわからない宝塚記念の「敗因」について
「さすがにヘコみました」
武豊騎手は、あれから1カ月たった今でも「もう痛すぎる結果。受け入れたくはない結果だった」と苦渋の表情で言葉を絞り出している。レース直後はショックのあまり北島三郎オーナーとも、まともに会話できなかったようだ。
なお直接的な敗因に関しては、連戦の疲れなど様々な要素が考えられたが、今になっても「わからない」と語っている。