エピカリスは歴史的ダート馬になれるか? 歴代のダート王と比較したら驚きの事実が判明
エピカリスのデビュー戦は夏の新潟ダート1800m。勝ち時計1分54秒4、上がり3ハロン38秒3で2着に1秒の差をつけた。その後無傷の4連勝となり、その4勝で後続に付けたタイム差の合計はなんと4.6秒。
・新馬戦 1.0秒
・プラタナス賞 1.1秒
・北海道2歳優駿 2.4秒
・ヒヤシンスステークス 0.1秒
同様に前述のダート馬がデビューからダート戦のみ4勝で2着に付けた着差を見てみると
・カネヒキリ 4.7秒
・ゴールドアリュール 4.3秒
・トランセンド 3.3秒
・ヴァーミリオン 2.6秒
・エスポワールシチー 2.5秒
・コパノリッキー 2.7秒
・ホッコータルマエ 1.2秒
となっており、エピカリスを超えるのはカネヒキリのみでその差はわずか0.1秒。この時点でエピカリスは他の6頭を上回り、カネヒキリ級の成績を残しているといえる。
またエピカリスはデビューから3戦連続で上がり最速を記録しているが、この記録を持つ馬は上記7頭では不在。ゴールドアリュール2回、コパノリッキー2回が最高である。
さらに2歳のプラタナス賞では良馬場の東京ダート1600mで1分37秒7、上がり36秒8で勝利しているが、これは過去良馬場で行われたプラタナス賞の中で最速の時計。またこの日行われた古馬3歳以上500万下の勝ち時計1分38秒4を0.7秒も上回っている。直線は鞍上のルメールが手綱を抑えていただけに、追えばさらに時計は縮まったであろう。
デビュー2戦目で古馬より0.7秒早い勝ち時計を記録したのは上記メンバーではコパノリッキーのみだが、それも牝馬限定戦であって牡馬のレースには劣っていた。2歳の時点で古馬を上回る時計を記録しているのはかなり優秀といえるだろう。
以上の比較からすると現時点でのエピカリスは少なくともカネヒキリやゴールドアリュール級の能力を持っているといっても過言ではないだろう。その力を証明する舞台が今週のレパードステークスだ。エピカリスがどんなパフォーマンスを見せるか注目したい。