完全復活へ……皐月賞馬ディーマジェスティ「動向」が判明!オグリキャップ、トウカイテイオーらを復活させた競走馬の”虎の穴”とは

 8月に入って夏競馬もたけなわとなり、そろそろ近付いてくる秋競馬の足音とともに気になるのが、競馬を彩る「有力馬の動向」だ。現在、大半の有力馬が夏季を休養に充てている状況だが、インターネットが普及しメディアが発達した情報社会では、昔とは異なりスターホースの動向が簡単に把握できるようになった。

 例えば、現役最強馬のキタサンブラックは宝塚記念(G1)で敗れたことで凱旋門賞(仏G1)挑戦を断念。秋は天皇賞・秋(G1)から始動し、ジャパンC(G1)、有馬記念(G1)の秋古馬三冠を狙う。またその一方で、宝塚記念を自重したサトノダイヤモンドは、すでに帰厩。8月半ばに渡仏して、9月のフォワ賞(G2)から凱旋門賞に挑戦する予定であるということは、多くの競馬ファンが把握していることだ。

 他にも、有力各馬の放牧先から秋の始動戦に至るまで数多くの情報が開示されており、競馬ファンはそれを見ながら来る秋のG1シーズンを待つのが”定番”となっている。

 しかし、そんな中でも未だあまり動向が掴めていない馬がいる。昨年の皐月賞馬ディーマジェスティ(牡4歳、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)だ。

 昨年、皐月賞(G1)を8番人気でレコード勝ちし、彗星のごとくクラシック戦線の中心に躍り出たディーマジェスティ。その後もマカヒキとサトノダイヤモンドとで3強を形成。「ディープインパクト産駒三銃士」として世代を牽引したが、期待された菊花賞(G1)でサトノダイヤモンドに完敗。その後に挑んだジャパンC(G1)では、本来の走りを完全に見失って13着に大敗した。

 その頃から主戦の蛯名正義騎手に、状態面の不安を指摘され始める。「実力で負けているわけではない」を擁護しながらも、追い切りからすでに本来の動きでなかったことを持ち出して「Wコースでの追い切りと同じまま。もっと軽快に走ってくれる馬だと思うんだけど……」と言葉を濁す一幕も。

 ジャパンC後は立て直しを図るべく、そのまま年内休養に入っている。

 古馬になって復活が期待された日経賞(G2)でも、得意の中山で同世代のジャケトラに完敗。6着という屈辱的な結果に終わると、続く天皇賞・春(G1)ではやや見せ場を作ったものの、またも6着に敗れている。

 ただ、菊花賞で4着に敗れているだけに、天皇賞・春はやや距離が長かったのかもしれない。そう考えると2200mの宝塚記念(G1)では本来の走りが期待できそうだったが、ディーマジェスティはここでまたも体調を崩して休養に入っている。

 どうやら天皇賞・春が行われた京都競馬場の高速馬場が影響したようでレース後、蛯名騎手が「歩様がひと息で、突っ張って走っているよう。固いところを走ると抜くような感じ」とコメント。その後、「こんなんじゃないんだよ、皐月賞当時とは全然で……」と悔しさのあまり”本音”を露にしていた。

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