【エルムS(G3)展望】連勝街道まっしぐら!?テイエムジンソクの初重賞挑戦の行方は?

 夏競馬において古馬によるダート重賞は少なく、13日(日)のエルムS(G3)には重賞勝ちを狙うダート巧者が揃った。秋の飛躍を目指す馬だけでなく、すでに実績のある馬も参戦するエルムS(G3)。そんな混戦必至の真夏のダート重賞への出走を予定している注目馬を紹介する。

 断トツの人気を集めそうなのがテイエムジンソク(牡5、栗東・木原厩舎)となっている。昨年の5月の東大路S(1600万下)以降は掲示板を外したことが無い安定感に加え、ここにきて目下3連勝中とその能力はまだまだ伸びているようだ。前走のマリーンS(OP)では5馬身差、2走前の大沼S(OP)でも4馬身差を着ける圧勝を見せておりOP特別のレースでは負ける姿が想像しにくいレベルに達している。今回が初めての札幌競馬場でのレースとなるが、函館競馬場での走りを見る限り特に大きな影響はないだろう。満を持しての重賞挑戦となるが、初挑戦での重賞制覇も可能なはず。ここでしっかりと結果を残して秋に控える大舞台に繋げていくことはできるだろうか。

 ピオネロ(牡6、栗東・松永厩舎)はいい形で秋を向かえるためにも、タイトルを獲得したいところだろう。ダート重賞では2着3回の実績を持ち重賞でもあと一歩のところまできている。とくに前走のマーキュリーC(G3)クビ差で敗れはしたものの見せ場は十分の内容であった。前走から引き続き調子のいい状態をキープできているようで陣営も初重賞制覇をここで決めるべく気合が入る。

 ベテランとなったがクリノスターオー(牡7、栗東・高橋厩舎)も調子を取り戻してきているようで、上位を争う存在となりそうだ。今年の初戦となった平安S(G3)では14着と大敗してしまったが、前走のマーキュリーC(G3)では3着に入りまだまだ通用することをアピールした。このレースには4年連続での出走となるが昨年は2着と相性のいいレースである。15年のアンタレスS(G3)以降重賞での勝利からは遠ざかっているが、勝手を知るこのレースで約2年ぶりの勝利の美酒を手にしたいところ。

 近走は不振が続いているリッカルド(セ6、美浦・黒岩厩舎)だが昨年はこのレースを勝利している。昨年もレース前の段階ではそれ程評価されていたわけではなく意外な伏兵として波乱の決着をもたらした。成績不振により注目度が低くなりそうな今年だが本来の走りをすれば、今年も波乱を巻き起こす存在となるチャンスはあるはずだ。

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