ネオリアリズムの札幌記念回避に大きな波紋 「人為的なミス」発覚で「損害賠償」を求める声も……?
11日、昨年の札幌記念(G2)の覇者ネオリアリズム(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)が、連覇の懸かった同競走を回避することがわかった。
昨年の札幌記念で前年の年度代表馬モーリスを破るという、センセーショナルな重賞初勝利を飾ったネオリアリズム。あれから1年を経て、香港のクイーンエリザベス2世C(G1)を勝つなど、当時の現役王者に土をつけた走りがフロックでなかったことを証明している。
今や押しも押されもせぬ現役トップクラスの一角にまで上り詰めていただけに、真夏の祭典の回避を残念がるファンの声が後を絶たない状況。陣営は「蹄の影響で歩様に硬さがみられる」(スポーツ報知)と話しており、馬が違和感のある蹄を庇ったことで背中などに張りや痛みが出たことが原因のようだ。
ただ、結果的には復帰戦が1週後に迫っての回避という衝撃のニュースとなったが、どうやら現場を知る人間からすれば「やはり」という内容だったらしい。
「ネオリアリズムは4月の香港遠征後に北海道のノーザンファーム空港で休養していましたが、関係者の話では、すでにそこから帰厩する段階で蹄に違和感があったそうです。
その後は堀厩舎の方で、札幌記念出走に向けて懸命の調整を続けていましたが、2週前の追い切りの段階でも蹄の具合が思わしくなく、札幌記念の出走に関して『今後の状態次第』と言葉を濁す一幕がありました。なので、今回の回避は残念ですが『やはり、そうなってしまったか……』という思いの方が強いですね」(競馬記者)