ネオリアリズムの札幌記念回避に大きな波紋 「人為的なミス」発覚で「損害賠償」を求める声も……?
表面上は4月の海外遠征後にしっかりと休養を取り、飛躍の秋に向けて満を持しての帰厩……関東の重鎮・堀厩舎らしい万全を期した采配に思われたが、情報によるとノーザンファーム空港の休養中に削蹄(必要に応じて蹄を削ること)を行ったところで、アクシデントが発生した可能性があるようだ。
それもこれが結果的に札幌記念の回避につながり、ネオリアリズムの陣営内で大きな波紋を呼んでいるという。
「人間でいえば、足の爪を切った際に失敗して深爪になってしまったような状況でしょうか。人でも歩行に少々影響が出ることもありますが、馬の場合は身体の構造上、人間よりも遥かに影響が大きくなります。競走馬にとっては極めて重要で、かつデリケートな部分といえるでしょう。
ただ、つまるところ『削蹄でのアクシデント』ということは、”人為的なミス”であった可能性があるということです。一般的な馬の故障は過失的な要素が多分にあり、ある意味仕方ない部分がありますが、今回は未然に防げたかもしれないレアケースということになります。
それもネオリアリズムは複数の一口馬主からなるキャロットファームの所属馬だけに、非常に複雑な問題になりつつあるようです。あくまでネット上の根も葉もないウワサですが、一部の一口馬主からは本件に対して損害賠償を求める声も上がっているとか……」(同)
蹄が関係したアクシデントが厄介といわれるのは、結局「蹄が伸びるのを待つ他ない」といったケースが多々あるからだ。つまり、問題が長期化する場合が珍しくない。
同じキャロットファームの所属馬では、今春のベルモントS(米G1)に出走直前で回避したエピカリスも、蹄が関係したアクシデントだった。今月6日に行われたレパードS(G3)は、そこから立て直されての出走だったが、蹄の裏には痛々しい治療の跡が……結果的に3着に敗れてしまったこともあって、あの時も陣営の判断を疑問視する声が上がっている。