世界的名馬の血を引くタワーオブロンドンがOP戦出走へ! 欧州名門の血統は覚醒するのか?
一歩間違えればタワーオブロンドンは、この世に生を受けなかったかもしれない。そんな数奇な運命を持つ同馬は無事に今年の7月、C.ルメール騎手を背に芝1500mでデビュー。9頭立てで行われたレースではスピード自慢の新種牡馬ロードカナロアの産駒が3頭もいた。だが、タワーオブロンドンはスタートから果敢にハナを奪いに行く。そして、そのまま終始先頭を譲ることはなく、最後の直線に入るとさらに後続を突き放し、2着のキルロードに2と1/2馬身差をつけ勝利している。
C.ルメール騎手はレース前の追い切りでも騎乗していたが、その時は「全てがまだ」と辛口な評価だった。だが、レース後は「すごくびっくりしました。とても乗りやすかった。チャンスがあるかもしれない」と好感触を得ていたようだ。
今回は前走と同じ距離のレースへの出走だが、ここを勝利した後は中長距離への挑戦も視野に入ってくるだろう。それらで好走することができればクラシック制覇も夢では無くなるはずだ。良血馬・タワーオブロンドンは今週のクローバー賞を制して今後に弾みをつけることはできるのだろうか?