オルフェーヴルとディープインパクト「どちらが強い」? 「愛され方」の違いと「もう一つの戦い」
「三冠達成や引退レースである有馬記念の、相手を完膚なきまでにねじ伏せる強さ以上に、阪神大賞典での一度走るのをやめてから再度追い込んでの2着、凱旋門賞での2度の敗戦など、負けたレースのインパクトが強いのがオルフェーヴルの特徴です。長年競馬を見てきたファンとしてもまさに”前代未聞”の競走馬であり、そのヤンチャぶり、言い方を変えれば”可愛げ”は競馬ファンの心をわしづかみにしました。ディープよりも格段にアンチが少ないのも特筆すべきところですね」(同)
競馬ファンに”深く狭く”愛されたのが、オルフェーヴルということか。では、果たしてどちらが強かったのだろうか。
「”良馬場ならディープ””馬場が渋ればオルフェ”という説はネットを含め多くの場面で語られていますが、実際のところかなり拮抗しているのではないでしょうか。この2頭は走法もレーススタイルも全く違いますし、「安定感のディープ」と「爆発力のオルフェ」では毎回結果も違ってくるでしょう。でも、想像するのはとても面白いですよね。ネット掲示板ではよく喧嘩の火種になっていますけど(笑)」(同)
ちなみに現在、ダントツのリーディングサイアーとして種牡馬としてもトップのディープインパクト。一方のオルフェーヴルは、現状期待どおりの結果を残せてはいない。無論初年度なのでまだまだわからないが、オルフェーヴルがディープインパクトに種牡馬として追いつくのはかなり大変そうだ。
どちらも文句なしの顕彰馬。オルフェーヴルとディープインパクトのレースを再度見比べてみるのも面白いかもしれない。