岩田康誠騎手が「因縁」ゴールドシップ降臨に大興奮!? レースで”指示無視”最後には「すかし芸」の屈辱から2年……「身内」を勝利に導き立場逆転?

※画像:岩田康誠騎手

 13日のエルムS(G3)、そして先週の新潟2歳S(G3)。今月に入って重賞2勝と勢いに乗る岩田康誠騎手が今週末、”因縁”の相手と再開することが分かった。

 今週は2日に行われる札幌競馬へ参戦する岩田騎手だが、その日の札幌競馬場には昨年から種牡馬生活を開始したG1・6勝馬ゴールドシップが来場。最終レース後に、ファンへお披露目されることが決まっているようだ。

 岩田騎手はこの日のメイン札幌2歳Sへ、シスターフラッグと参戦。本馬はゴールドシップの姪に当たる存在で、2011年の当レース2着馬でもある本馬からすれば、かわいい姪の運動会を見に来た心境なのではないだろうか。

 また、本馬の弟にあたるゴールドフラッグも、岩田騎手で未勝利戦に出走予定となっている。つまり、岩田騎手はかつてコンビを組んだ”相棒”の前で、姪と弟のレースに騎乗するということだ。

 ゴールドシップと岩田騎手というと、現役時代には阪神大賞典(G2)を連破するなど活躍。2014年には有馬記念(G1)にも出走した。騎乗した4レースで[2.0.1.1]と相性は決して悪くなかったのだが、このコンビはどうも「すれ違い」の多い間柄だった。

 初めて”ケチ”がついたのは、初騎乗で初勝利を飾った2014年の阪神大賞典後だ。

 当時のゴールドシップは内田博幸騎手を主戦に皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念(すべてG1)を勝つなど活躍。しかし、前年の京都大賞典(G2)とジャパンC(G1)で惨敗。原因はゴールドシップが内田騎手に慣れ過ぎて、指示を聞かなくなったことだった。つまり騎手を「ナメている」(須貝尚介調教師談)というわけだ。

 そこで白羽の矢が立ったのが、岩田騎手だった。当時のG1・4勝馬のオファーという大チャンス。岩田騎手は阪神大賞典を勝利して見事期待に応えたが、迎えた天皇賞・春の鞍上はオーストラリアのC.ウィリアムズ騎手だった。岩田騎手にはウインバリアシオンからの先約が入っていたためだった。

 しかも、その年の天皇賞・春でゴールドシップが惨敗した一方、ウインバリアシオンはクビ差の2着。これだけを見れば結果オーライだが、実は岩田騎手は騎乗停止中で、鞍上は武幸四郎騎手が務めていた。岩田騎手からすれば、踏んだり蹴ったりの結果である。

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