ローズS(G2)武豊リスグラシューとエアスピネルの共通点!? 善戦マンの”汚名”返上へ阪神1800mは「最高」の舞台
17日のローズS(G2)に出走するリスグラシューのオークスは「期待ハズレだった」という声は、未だに強い。
阪神ジュベナイルF(G1)では、出遅れながらも大外を豪快に追い込んで2着。インコースから、そつのない競馬をした勝ち馬ソウルスターリングよりも、むしろスケールを感じさせる走りだった。
逆転を期待されて迎えた3歳春だったが、同舞台のチューリップ賞(G3)で本来の伸びを欠いてライバルに完敗。その後、桜花賞で半馬身差の2着と初めてソウルスターリングに先着したが、期待されたオークスでは5着と今一歩の結果に終わってしまった。
矢作芳人調教師を始めとした陣営が、ずっと「マイルは忙しい」と話している通り、ハーツクライ産駒の本馬にとって距離延長は望むところ。本馬のファンの多くが早くから「オークスでこそ本領発揮」と考えていただけに、逆にデビュー以来、初めて馬券圏内を外す結果は少なからずショックだった。一体、オークスで何があったのだろうか。
18頭立ての2400mで行われたレースで、リスグラシューは煽り気味にゲートを出て後方から。しかし、武豊騎手が上手く促して中団までポジションを上げると、馬群のちょうど中心といった辺りで1、2コーナーを通過している。レース後、矢作調教師が「スタートが今一つでしたが、ユタカが良いところに入ってくれた」と話したように、さすがのリカバリーだった。
しかし、元からテンションが高かったことと、スタートで後手を踏んでから前に促した分、リスグラシューは2コーナー付近でやや掛かり気味に。初の2400mのペースに戸惑ったところもあるが、これまで引っ掛かるところはなかっただけに気になる点ではある。