幻のダービー馬ブレスジャーニーが菊花賞直行! 「いきなりの3000m」は不安大だが……
あの”幻のダービー馬”がついに復帰する。
今年の3歳牡馬クラシック戦線で大いなる期待をかけられていたものの、故障で無念の涙を飲んだブレスジャーニー(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が菊花賞(G1)から始動すると「スポーツ報知」が報じた。
セリでの取引価格は250万円(税抜)だったブレスジャーニーは、昨年のデビュー戦こそ敗れたものの、次走を快勝し、その後はサウジアラビアC(G3)ではダンビュライト、東スポ2歳S(G3)ではスワーヴリチャードを下し、3連勝を飾る。安価で取引された馬が高額馬たちを次々に打ち負かしていく様に、否が応でも競馬ファンの期待も高まり、一気にクラシック筆頭候補馬として名を馳せた。
だが、その夢物語も3月9日に右トウ骨遠位端骨折が発覚したことで一時的に終焉を迎える。これにより、予定されていたスプリングSや、その後のクラシック戦線の参戦も見送られてしまうことになってしまった。
「ブレスジャーニーはもともと右後脚のトモに弱さを抱えていたといわれていました。そのため、慎重を期すべくふたつ目の重賞タイトルを獲得後は放牧に出され、帰厩した後に様子を見つつ調教を行いクラシックへ向かうはずだったのですが……。疲労が抜けきっていなかったのかもしれません」(記者)
また先月25日にブレスジャーニーはオーナーサイドの意向で美浦の本間忍厩舎から栗東の佐々木厩舎へ転厩している。この突然の移籍の裏には、オーナーが厩舎スタッフへ不満を持ったためではないかと見る者もいる。