武豊騎手が「掟破り」の騎手会長再任! 今年48歳の”レジェンド”に「後継者」が現れないのは競馬界の「恥」?
しかし、そんな天才騎手も今年で48歳。現役ながら、すでに「レジェンド」と呼ばれる域に達している。
本人は「最低60歳まで続ける」と息巻いているが、それと武豊騎手の後継者問題は、まったく別の問題だ。60歳まで今のような活躍を続けられるのかは定かではなく、それ以上に騎手会長の任を”押し付け”続けても良い道理はないだろう。
だからこそ、今回の異例ともいえる3期目の再任は、ただただ残念でならない。
いや、言葉を選ばなければ「競馬界全体の恥」と言われても仕方ない状況だ。少なくともJRAは武豊騎手が騎手会長を長く続ければ続けるほど、競馬界がより将来的な深みにはまっていくことを自覚すべき。仮にもし、武豊騎手本人が「やりたい」と言っていても、将来を見据え後任に切り替えるべきだったのは明らかなのだから。
これだけを見ても競馬界が未だ、武豊騎手に「おんぶに抱っこ状態」だということがわかる。実情は異なるのかもしれないが、少なくとも世間的なイメージに大きな相違はないだろう。
騎手会長に限らず、長く業界を牽引し、未だ競馬の象徴的な存在として君臨している武豊騎手。その存在はかけがえのないものであることは確かだ。だが、すでに48歳。50歳で現役を続けるキング・カズこと三浦知良選手も、43歳で未だメジャーリーグで活躍し続けているイチロー選手も、その競技で国民的な英雄となったが、すでに”顔役”の座はとっくに若い選手に譲っているはずだ。
「誰かがやらなくてはならない」そう言われ続け、すでに数十年が経過している。