頂点へ向けて虎視眈々……『神7』を中心に日本ダービー(G1)の1週前追い切りをまとめて公開!

皐月賞(競馬つらつらより)

 先日18日、19日と日本ダービー(G1)に出走を予定してる各馬の1週前追い切りが行なわれた。そこで今回は、29日発走の日本ダービーの有力馬の中でも、上位7番人気までが予想される『神7』の1週前追い切りの様子を各馬ごとにまとめてみた。

ディーマジェスティ(美浦・二ノ宮厩舎)「皆さんに『運』をもらうことができれば」
前走:皐月賞(G1)1着 美浦南 CW 5F66.8-52.0-38.1-13.3秒

 皐月賞を勝って、まず一冠を制したディーマジェスティは19日、美浦の南ウッドコースで1週前追い切りを行った。あえてディーマジェスティではなく、相手の併せ馬に騎乗して間近から様子を確認した蛯名正義騎手は「動きは良かったと思いますし、順調にきています」と笑顔。

「ディーマジェスティが十分やれるのは、前走で証明されたと思います。ダービーは、自分自身今までも一生懸命やってきましたし、勝ちたい気持ちもありました。皆さんに応援してもらいながら『運』をもらうことが出来れば、最後のワンパンチが利くと思います。応援よろしくお願いします」と蛯名騎手は悲願達成へ決意を新たにしていた。

マカヒキ(栗東・友道厩舎)「距離に関しては問題ないし、左回りも気にならない」
前走:皐月賞(G1)2着 栗東CW 6F82.7-38.6-11.6秒

 皐月賞では勝ち馬と0.2秒差の2着だったマカヒキは18日、栗東のウッドコースで古馬1600万下の馬を相手に1週前追い切りを行った。併せ馬であっさり2馬身ほど突き放した動きに、友道康夫調教師は「ここにきて筋肉がついてきた。理想的な馬体になっていますよ」とニッコリ。

「折り合いがつくから距離に関しては問題ないし、左回りも気にならない。皐月賞のダメージもそんなになかったし、今回が一番順調に来ている」日本ダービーで世代の頂点に立てば、秋には凱旋門賞(仏G1)の挑戦プランも現実味を帯びてくるだけに、大一番へ向け最高の調整がなされているようだ。

・サトノダイヤモンド(栗東・池江厩舎)「先週より良くなっている」
前走:皐月賞(G1)3着 栗東CW 6F81.3-37.3秒-11.9秒

 1番人気ながら、不利を受けての3着だった皐月賞から巻き返しに燃えるサトノダイヤモンドは18日、栗東のウッドコースで3頭併せ馬による1週前追い切りを行った。同じくダービーに出走を予定している僚馬プロフェットらを相手に最先着を果たした。川合助手は「今日はよかったです。素軽くなっていますね」と納得のコメント。

 見守っていた池江泰寿調教師も「先週より良くなっている感じでしたね」と満足そうに笑みを浮かべた。陣営は皐月賞前から、最大の目標は日本ダービーにあることを公言しているだけに、ここにきていよいよエンジン全開に近付きつつあるようだ。

・エアスピネル(栗東・笹田厩舎)「距離やコースは心配していない」
前走:皐月賞(G1)4着 栗東坂路 4F52.3-37.9-12.3秒

 サトノダイヤモンドと同じく皐月賞で不利を受け、5着入線から4着に繰り上がったエアスピネルは18日、栗東の坂路コースで1週前追い切りを行い、武豊騎手を背に馬なりで駆け上がった。武豊騎手は「動く馬だね。落ち着きがあって動きもいい」と好仕上がりに明るい表情。

 笹田和秀調教師は「予定より速くなったが無理はしていない。週末と来週でうまく調整できれば、いい仕上がりになる。前走後のケアは上手くいった。距離やコースは心配していない」と管理馬の動きに満足げだった。

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