JRA「未成年飲酒ジョッキー」最大の後悔か……新怪物ミッキースワロー飛躍で逃す”大輪”?
18日に行われた菊花賞トライアル・セントライト記念(G2)を快勝したミッキースワロー(牡3歳、美浦/菊沢隆徳厩舎)。単勝1.7倍と断然の人気を誇ったアルアインを最後の直線であっさりと交わし、一躍クラシック最終章・菊花賞(G1)の有力候補に躍り出ている。
騎乗した横山典弘騎手も「だいぶしっかりしてきましたね」と同馬の成長を語り、さらに「レースは思った通りでした」と思い通りの展開で進めたことを誇らしげに話している。
ミッキースワローを管理する菊沢厩舎には横山騎手が主戦を務め、NHKマイルC(G1)を勝ったアエロリットがいる。これでこの菊沢×横山典コンビは、秋にアエロリットで秋華賞、ミッキースワローで菊花賞と2週連続G1制覇へ向かうことになった。
大きな夢の実現に邁進しているこのコンビだが、この陰で人知れず涙を飲んだ騎手がいる。菊沢一樹騎手だ。
「一樹騎手は隆徳調教師の長男で、前走までミッキースワローの主戦騎手を務めていました。厩舎の期待馬であるミッキースワローは早くから秋の菊花賞を見据えており、京都競馬場を経験させるためとして京都新聞杯(G2)にも出走しています。そしてこの時には重賞未出走だった一樹騎手を鞍上にするため、隆徳調教師はオーナーに頭を下げてお願いしたそうです。結果として『通算31勝』というG1出走の条件を満たしていない菊沢騎手に騎乗は不可能ですが、快勝のセントライト記念への騎乗は十分にあったかもしれません」(記者)
ミッキースワローは京都新聞杯で5着と一定の成績を残す。菊はともかく、親子の二人三脚は順調に進んでいるかのように思えた。だが、そこまで入れ込んでいたにもかかわらず、菊花賞トライアルであるセントライト記念では、ミッキースワローの背には一樹騎手ではなく、横山典騎手がいた。