田辺裕信騎手と金子真人オーナーが絶縁!? JRA最強馬主の”逆鱗”に触れた「あのレース」から騎乗依頼ゼロ……
今、関東美浦所属の騎手で「次代を担う存在」として最も将来を期待されているのは、紛れもなく田辺裕信騎手だろう。
昨年、86勝を上げ関東3位に躍進すると、今年は落馬負傷による度重なる離脱がありながらも現在66勝と昨年を上回りそうなペース。今年も安田記念(G1)のロゴタイプで渾身の逃げを見せたり、先日も「善戦マン」といわれていたグランシルクで京王杯AH(G3)を制してサマーマイルチャンピオンに導いたりと、随所に光る手腕を発揮している。
しかし、そんな関東期待のホープだが、現在はある「超大物馬主」との確執に苦しんでいるようだ。
その馬主とは、金子真人氏。誰もが知るディープインパクトのオーナーであり、天才的な相馬眼で次々と名馬を所有する平成の最強馬主である。現在も昨年のダービー馬マカヒキを筆頭に数多くの有力オープン馬を所有しており、その影響力は計り知れない。
実は田辺騎手も金子オーナーの所有馬には、よく騎乗していた。特に昨年あたりから増加傾向にあり、この春もプロディガルサンの東京新聞杯(G3)で2着したり、シャケトラで日経賞(G2)を勝ったりと、田辺騎手としても貴重な重賞戦線で戦える馬を任されていた。
しかし「良好」と言えた両者の関係も、今年の5月6日を境にぷっつりと途切れてしまっている。
「最初は、田辺騎手の落馬負傷の影響だと思っていました。この時期は復帰してすぐに落馬と合計2カ月ほど離脱していたので、止む無しの乗り替わりだと受け止めていたんですが、どうやらそれだけではないようですね。プロディガルサンにしても復帰後、乗れていませんし……。
どうやら原因はシャケトラの天皇賞・春の騎乗のようです。あれが金子オーナーの逆鱗に触れたとか……。翌週の2鞍は先約として決まっていたので筋を通されたようですが、その後の騎乗依頼は『0』。田辺騎手もシャケトラの宝塚記念の時には復帰していたんですが、そのまま降板となってしまったようです」(競馬記者)