JRAも「G1同日開催」を増やすべき? 香港春競馬「大変革」に日本競馬の進化を求める声も……
香港競馬を統括するHKJCは春のクイーンエリザベス2世C(G1)、チャンピオンズマイル(G1)、チェアマンズスプリント(G1)の「春香港G1」を、来年から「同日開催」することを発表。来年は4月29日にシャティン競馬場で開催するとのこと。
香港といえば、年末の香港ヴァーズ、香港C、香港マイル、香港スプリントの4G1が開催される「香港国際競走」が競馬ファンには馴染み深いが、その双璧を成す開催となりそうだ。
今回の決定にはさまざまな意図がありそうだが、まず重要視されているのが「ビッグレースの好転」だろう。
「香港は日本競馬とは売上の”性質”が異なるようですJRAの場合は重賞ではないレースはそこそこの売上を保ち、重賞、特にG1になると1レースあたりの売上が跳ね上がります。一方の香港は、開幕当初は重賞やG1がなくとも非常に高い売上が立ち、一人当たりの馬券購入額が世界一である一方、日本のように単体G1で売上が大きく上がることがないようです。香港国際競走などG1が複数開催される『お祭り』では売上も伸びるということで、春においても同じ措置を取るということではないでしょうか。日本とはファンの競馬に対するアプローチや価値観が異なるということでは」(記者)
年中開催され、いまだ2兆円を超え世界一の規模を誇る日本競馬。片や香港競馬も年間で1兆円の売上をゆうに超えており(日本円計算)、世界第3位。今後さらなる発展を視野に入れるべく、G1競走周りの状況を変えようという動きなのかもしれない。
今回の動きは、今後の香港競馬発展の大きな鍵を握ることは間違いないだろう。