【毎日王冠(G2)展望】「女王」ソウルスターリングVS「マイル王」サトノアラジンで秋の東京が豪華開幕!ダービー馬マカヒキやリアルスティールにも「復活」の手応え

ソウルスターリング(競馬つらつらより)

 8日、東京競馬場で行われる毎日王冠(G2)には、今年も秋のG1戦線を占う豪華メンバーが揃った。2000mの天皇賞・秋(G1)と1600mのマイルCS(G1)を狙う有力馬が、1800mの毎日王冠で激突。今年はどの馬が秋の東京開催の開幕を飾るのか。

 この馬が、新たな時代の幕開けの象徴となるか。世界的なスケールを誇る3歳女王ソウルスターリング(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が異例の毎日王冠からの始動となった。

 すでに秋華賞トライアルが消化され、有力な3歳牝馬は軒並み始動。最後の”真打”を飾るように、女王が一流古馬の壁に挑む。それも向かう先は牝馬クラシック最後の一冠ではなく、天皇賞・秋(G1)。

 かつてバブルガムフェローによって、史上初の3歳馬による天皇賞・秋制覇を成し遂げた名伯楽・藤沢和雄調教師のジャッジだけに、これは無謀な挑戦ではなく「明確な野望」を持ったプランと見て間違いないだろう。

 27日に美浦のWコースで行われた1週前追い切りでは、藤沢厩舎特有の3頭併せを実践。古馬に胸を借りる形で追走を開始し5ハロン67.0秒、ラスト12.7秒。この厩舎らしく目立った時計ではないが、きっちりと併入を果たした。

 この動きに師も「馬が走りたがっている」と満足気。先月には厩舎のもう一枚の看板ダービー馬レイデオロが、神戸新聞杯(G2)で王者の貫禄を見せつけただけに、同じくC.ルメール騎手とコンビを組むこちらも大きな飛躍を期待できる走りを見せてほしい。

 毎日王冠を3歳牝馬が勝ったのは1956年が最後。当時は東京の2500mで行われていた。迎え撃つ古馬陣からすれば、あっさりと61年ぶりの快挙を許すわけにはいかない。3歳女王に立ち塞がるのは、マイル王サトノアラジン(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。

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