凱旋門賞勝ち・L.デットーリ騎手が抱える「黒い闇」……複数回の「コカイン使用」報道と騎乗技術
日本時間1日に開催された仏・凱旋門賞(G1)。前評判から主役の評価を受けていた英国の3歳牝馬エネイブルが、圧巻の走りを見せて勝利を収めた。
ここまでキングジョージなどG1競走4連勝、しかもすべて大差をつけてとあって「怪物」と称されてはいたが、世界最高の舞台・凱旋門賞でもそれは変わらなかったようだ。そして、そのパートナーとしてエネイブルを頂点に導いたL.デットーリ騎手にも賛辞の声が惜しみなく注がれている。
今回のレースでは、序盤からライバルであるA.オブライエン厩舎のオーダーオブセントジョージ、アイダホに前を塞がれ、エネイブルを徹底マーク。予想された事態だったが、本来であればレースプランが崩れてもおかしくない「包囲網」の状況だ。
しかし、デットーリ騎手はその状況を逆手に取り、かかるエネイブルを抑え込んで脚を溜めることに成功。直線で弾けた末脚については、今さら語るまでもないだろう。この騎乗に『グリーンチャンネル』にゲスト出演していた武豊騎手は「決して簡単なレースじゃなかったと思いますが、簡単に勝ったように見せてしまうデットーリ騎手はすごい」と絶賛し、日本のネットユーザーも「状況を逆に利用した」「さすがの腕前」と褒め称えた。
これまで世界中で制したG1は200ほど、重賞は500勝以上というデットーリ騎手は、紛れもない「世界最高のジョッキー」として世界の競馬シーンに圧倒的な地位を築いている。今回で凱旋門賞は5勝目とこちらも快挙であり、日本でもジャパンCを3勝など存在感を示してきた。
そんな、今なお断然の地位で競馬界を牽引するデットーリ騎手だが、彼にはいいウワサばかりではないのをご存知だろうか。有名なのが2012年の「薬物騒動」だ。