【南部杯(G1)展望】G1・10勝目を狙うコパノリッキーに「新ダート王」ゴールドドリームと「豪脚」カフジテイクが挑む!
末脚のキレ味なら、すでに現役でも屈指の存在となっているカフジテイク(牡5歳、栗東・湯窪幸雄厩舎)がG1初制覇を目指し、ここに照準を合わせてきた。
重賞未勝利の身で挑んだ昨年のチャンピオンズC(G1)で、怒涛の追い込みを見せたことで一気に注目度が高まったカフジテイク。相変わらずスタートに課題は残るものの、その末脚は紛れもない一級品だ。
チャンピオンズCで4着とした後、今年の根岸S(G3)では1番人気に支持されて重賞初制覇。勢いに乗って挑んだフェブラリーSでも強豪を押し退けての3着と、その実力が本物であることを見せつけた。その後も果敢にドバイに遠征し、ゴドルフィンマイル(G2)でも5着。すでに5歳馬ながら、まさに充実期といった印象だ。
プロキオンS(G3)2着から挑む今回は、初の交流重賞参戦がポイントになりそうだ。中央とは違い直線が短いので、追い込み馬としては仕掛けのタイミングが肝心。ここで本来のパフォーマンスを発揮できれば、今後の展望も大きく広がるだけに重要な一戦となりそうだ。
他にも、そのカフジテイクをプロキオンSで破ったキングズガード(牡6歳、栗東・寺島良厩舎)が、今年のWASJにも出場した船橋の中野省吾騎手とのコンビで参戦することも決まっており、何かと話題の多いレースになりそうな今年の南部杯。
コパノリッキーとベストウォーリアに、新勢力のゴールドドリーム、カフジテイクが挑む「4強対決」となった今年の南部杯は10月9日に盛岡競馬場で開催される。