JRA「ダービー上位全乗り替わり」の絶望……「スワーヴリチャード×デムーロ」から見る白けた実状
またダービーで好走したアドミラブルは故障で年内休養。4着に入ったマイスタイルは次走で菊花賞が予定されているものの、主戦騎手の横山典弘騎手は同馬ではなく、セントライト記念(G2)を勝利したミッキースワローで菊へ向かうと予想されている。そのため、すべてがすべて鞍上強化目的ではないとしても、春のクラシックを戦ったコンビが次々と解体されるのは見ていて寂しいと思うファンも多いだろう。
「これで結果が伴えば、仕方ないと割り切ることもできるでしょう。ですが、アルアインはルメール騎手で臨んだセントライト記念で2着。モズカッチャンはデムーロ騎手と秋華賞トライアル・ローズS(G2)へ向かいましたが7着。しかも、同レースを制したのはお手馬を強奪された和田騎手が騎乗するラビットラン、というお粗末な結果に終わっています。
有力騎手が空いたからとそちらにお願いするのではなく、長らく苦楽をともにし馬の癖、性質等を熟知している騎手のほうがその競走馬の能力をフルに発揮できると思うのですが……」(前出・記者)
成績が振るわなかったものならばともかく、好成績を残しているコンビを快勝してまで有力な騎手を起用することは本当に正しいのだろうか? その答えはまだ出ていない。