JRA小牧太騎手「限界」か。レジェンド武豊を超える50歳が復帰しては”蛇行運転”の繰り返し……度重なる騎乗停止処分に「引退推奨」の声も
しかし、復帰した8月にまたも斜行。この時は5万円の過怠金に留まったが、今回再び斜行してしまったことで今年4度目の騎乗停止となった。
これには本人も大いに反省しているだろうが、事態は本人が考えている以上に深刻なのかもしれない。というのも、小牧騎手自身が「今日はどうしようもなかった」と語った今回の事象も含め、近頃は過失や意図的というよりも、単純に馬を制御し切れなくなって斜行してしまっている点が見受けられるからだ。
兵庫の園田競馬で9年連続を含む10度のリーディングに輝くなど、地方のトップジョッキーとして輝かしい実績を引っ提げ、2004年に中央入りした小牧騎手。その後も2008年の桜花賞(G1)を12番人気のレジネッタで勝利するなど随所に光る騎乗を見せていたが、そんなベテラン騎手も今年で50歳の節目を迎えている。
それはつまり、現役ながら「レジェンド」と称される武豊騎手よりも、さらに2つ年上であるということだ。率直に述べて、いつ騎手としての「限界」が来てもおかしくはない年齢に達していることは間違いない。
「ネット上では、すでに『周りが危ないから、早く引退してくれ』という声も聞かれますね。今回のボウルズは新馬戦の時から危うい雰囲気があったように『たまたま不運が重なっただけ』という擁護する声もありますが、小牧騎手クラスの名手なら大抵の場合、上手く制御できていたことは事実です。実際に関係者からは『アンチャン(見習騎手)みたいな斜行』と衰えを指摘する厳しい声もあります。
今はトレーニング技術も向上して、元気なベテラン騎手も数多く見受けられるようになりました。ですが、さすがに50歳を超えての現役は少数派。JRAの平地騎手で小牧騎手よりも年上なのは、51歳の柴田善臣騎手と52歳の木幡初広騎手しかいません」(同)