【富士S(G3)展望】武豊エアスピネルVS皐月賞馬イスラボニータに、2歳王者サトノアレスと皐月賞2着馬ペルシアンナイトが挑戦!
昨年のクラシックを完走した後、今年はマイル路線に照準を絞ったが、目標の安田記念で5着と結果が出ず。陣営はその後、主戦の武豊騎手からルメール騎手にスイッチして、中距離路線に矛先を向けると、今夏の札幌記念(G2)に参戦した。
しかし、ここでも最後の直線に伸びあぐねて5着に惨敗。しかもレース後、ルメール騎手から「2000mは少し長い」と告げられ、再びマイル路線に舞い戻ってきた。秋華賞馬エアメサイアの仔としてデビューから注目を集めてきた馬だけに、陣営の”迷走”にファンもやきもきしたようだが、いずれにせよ今秋はマイル路線に落ち着くようだ。主戦の武豊騎手が帰ってきたことは、ファンにとって一安心といったところだろう。
この古馬2頭に挑戦状を叩きつけるのが、皐月賞2着馬のペルシアンナイト(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
この春はアーリントンC(G3)で、単勝1.9倍の圧倒的人気に応えて重賞初制覇。続く皐月賞でも2着に好走したが、日本ダービーでは勝ったレイデオロについて行ったものの、最後の直線で力尽きて7着に敗戦。この秋から正式にマイル路線を歩むこととなった。
その実績が示す通り、マイラーとしての素質は今年の3歳の中でも屈指の存在であることは間違い。だが、問題は世代そのもののレベルが疑問視されていることだ。無論、まだトップクラスが本格的に古馬と激突した例は少ないが、今回の本馬の走りが世代のレベルを測る1つの指標になることは間違いなさそうだ。
また、同じ3歳馬なら2歳王者のサトノアレス(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)も、得意のマイル戦なら改めて見直したい。