JRAトップでも「モズカッチャン落鉄」などお騒がせなデムーロ騎手……数々の問題行動の「答え」が明らかに?
競馬メディアは数あれど、「スポーツ雑誌」で競馬をここまで掘り下げられるのは、「Number」(文藝春秋)だけだろう。937号では、「最強は俺たちだ」と題し、秋競馬G1頂上決戦を特集している。
武豊とC.ルメールの対談、キタサンブラックと武豊の秋、オークス・ダービーW制覇の藤沢和雄厩舎、秘密、ノーザンファームとヤナガワ牧場の比較など、とにかく豪華なラインナップの同誌。
そんな中、現在全国リーディングトップを走る戸崎圭太騎手とデムーロ騎手との対談記事があった。
これは以前からだが、デムーロ騎手は日本競馬をこよなく愛しており、このインタビューでもそれは変わらず「日本はすごい」を連発。競馬場がきれいであらゆる局面で人が優しい点など、日本ならではの良さを語っている。
そして、欧州の競馬について、レース後などの騎手同士の「掴み合いの喧嘩」がしょっちゅうであると吐露。日本でも喧嘩はあるが、次の日には挨拶をしてそれまで通りに戻ることに驚きを示した。そもそも日本と欧州の競馬の違いを如実に表す言葉ではある。ちなみに、レースでも馬をぶつけまくるのが茶飯事だとか。
元来極度の負けず嫌いであるデムーロ騎手。欧州騎手の殺伐とした空気で騎乗を続けてきた経験があっての今があるのだろう。そして、やたらに「悔しい」を連発しているあたり、勝利への執念も頭一つ抜けている。これまでの日本競馬では考えられない肘打ちやあからさまなアクションも、そうした文化によるものなのかもしれない。