JRA「2流馬」が世界最高賞金レースで3着!? 豪州競馬の「レベル」と世界最強ウィンクスへの疑惑
「オーストラリアには過去に25戦無敗にして、英国G1ダイヤモンドジュビリーステークス(芝・1200m)をも勝利した豪州最強馬ブラックキャビアなどの名馬もいました。そのため、すべての馬が低レベルとは言えません。ですが、このままJRA時代にトップクラスではなかった日本産馬に現地の重賞クラスを席巻されれば、オーストラリア競馬のレベルを疑う声はさらに大きくなるでしょうね」(競馬誌ライター)
現在オーストラリアには、10月に発表されたロンジンワールドベストレースホースランキングでアロゲートに次いで2位にランクインしたウィンクスがいる。同馬は21連勝を飾るなど圧倒的な成績を誇っているが、これまでは国内戦のみに出走しており海外でレース経験はない。現時点でウィンクスは凱旋門賞を制したエネイブルよりも上の評価を得ているが、オーストラリアの競馬のレベルが疑問視されれば、ウィンクスの評価も見直される可能性もある。
先月下旬には、昨年の大阪杯(当時G2)の覇者であるアンビシャスもオーストラリアへの移籍が発表された。同馬もブレイブスマッシュやトーセンスターダムらと同等、またはそれ以上の活躍が期待されている。
今後も日本で思ったような活躍ができなかった競走馬が、次々と新天地のオーストラリアで”日本旋風”を巻き起こすかのような走りを見せる可能性はある。だが、それは同時にオーストラリア競馬のレベル低下が証明されることにほかならないのかもしれない。