武豊のせいで菊花賞「超おいしくない馬」ダンビュライト……軽視しようがしまいがオッズが下がらない理由
22日の菊花賞(G1)に何とか出走可能となったダンビュライト(牡3 栗東・音無厩舎)。とにかくこの馬の「おいしくなさ」は異常だ。
勝利はわずか新馬戦の1勝のみ、弥生賞、皐月賞では3着に入ったものの、日本ダービーではいい脚を見せることができずに6着敗退。
さらに菊花賞前哨戦では「完全仕上げ」といえる状態でレースに臨むも、結果はレイデオロ、キセキ、サトノアーサーに次ぐ完敗の4着。武豊騎手も白旗を上げてしまうほどだった。
「距離が持ちそう」とされるルーラーシップ産駒ではあるが、これまでのレースで好走しているのが中距離という点から「今回は距離が長い」という声も少なくない。「よくて掲示板」「馬券にはならない」という声は非常に多い。
現状、そこまで期待が持てるタイプではない。しかし、それでも、ダンビュライトがある程度の人気を確保するのは確実とされている。
「それまでの戦歴からか、皐月賞時『良馬場だから走らない』という意見が多かったダンビュライトですが、結果はレコード決着の3着と好走。この時点で『意外性の馬』という見方をされ、キャラが定着しましたね。
これまでも大崩れは朝日杯の13着のみで、掲示板付近には必ずいますし、いつの間にか馬券圏内キープ、なんてこともあり得なくはないのでは……という見方をされ、連の相手などではかなり売れる可能性大です。
さらに、何といっても京都競馬場、菊花賞を知り尽くす武豊騎手ですからね。昨年もマイラーといわれたエアスピネルを好騎乗で3着に導いていますし、軽視などできようもありません。キャラは穴ですが『ユタカ効果』で馬券としてはおいしくない存在になりそうです」(記者)
今年は大混戦も相まって、そこそこ実績のあるダンビュライトが重宝されるのは間違いないが、馬券師たちには少々迷惑な存在のようだ。