天皇賞・秋(G1)ネオリアリズム鞍上に「世界のムーア騎手」来日せず落胆の声……「中山の鬼」A.シュタルケ騎手の「東京実績」は?
21日、天皇賞・秋(G1)に出走するネオリアリズム(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)の鞍上がA.シュタルケ騎手に決まったが、本馬のファンからは落胆の声が相次いでいるようだ。
というのも昨年、堀厩舎所属で天皇賞・秋を制したモーリスには、その出走に合わせるように「世界No.1騎手」と名高いR.ムーア騎手が来日。当時、囁かれていた2000mへの距離不安説を嘲笑うかのような完璧なエスコートで天皇賞・秋に加え、海外の香港C(G1)まで制したモーリスは、昨年JRA特別賞を受賞して種牡馬入りを果たした。
その一方でムーア騎手は、昨年のマイルCS(G1)に出走したネオリアリズムにも騎乗しており、不利を受けながらも3着とG1制覇まであと一歩という好内容。
毎年、この時期での短期免許による来日が目立っており、昨年身元引受人となった堀厩舎であれば「今年も世界No.1の名手を召喚してくれるのではないか」と期待していたというわけだ。
しかしながら”代役”として来日したシュタルケ騎手も、何度もドイツのリーディングジョッキーに輝き、デインドリームとのコンビで凱旋門賞(G1)やキングジョージ6世&QES(G1)などを制した世界的な実績を持つ名手。日本でまだG1を勝った経験がないものの、短期免許で来日した2013年以降、毎年着実な実績を積み上げている。
ただ、日本の競馬ファンの印象はあまり良くないようで、早くも「ハズレだ……」「だったら日本人騎手の方がいい」「シュタルケだけは勘弁してほしかった」など、落胆の声が相次いでおり、中には「ヘタルケ」などと不名誉なニックネームまで飛び出す始末だ。