JRA「史上最低」の菊花賞を襲った三重苦……証明された「ファンの動き」とは
22日に開催されたJRA菊花賞(G1)の売上が153億6185万3200円、京都競馬場の入場人員が3万1097人だったことがわかった。
売上は前年比88.8%でダウン。入場者数は56.7%と大幅ダウンとなった。ご存知のこととは思うが、今年の菊花賞は「こうなる」理由が多すぎた。
まず、戦前から言われていた「メンバーの質」だ。今年は日本ダービー上位3頭が出走せず、出走する期待馬が前哨戦でことごとく敗れる主役不在の展開。勝ち馬ではあるが、重賞未勝利のキセキが1番人気になったことが何よりの証明といえる。
この時点で「馬券的」な面白さしかない菊花賞だったわけだが、追い討ちをかけたのが「台風」だ。当日の京都競馬場風こそそこそこだったものの雨は土砂降り。ターフは全面水浸し状態で、全国的な雨のせいで当然ながら観客も競馬場はもとよりWINSにも足が向かない日となってしまった。
さらに、衆議院選挙の投開票日とも重なり、世間的な関心自体が菊花賞に向かない、という状況まで出来上がってしまった。どれ一つでも大ダメージだが、今回はまさに「三重苦」だったといえるだろう。
そして、この「史上最低の菊花賞」が証明した事実がある。